今回の記事はフランス語の「ややこしい語順」について文法的に解説していきたいと思います!
・例外とかがあって混乱してきた
・とにかくわかりやすく例文で学びたいな〜
②:肯定文の動詞までの不規則なもの
③:完全まとめ
この記事の構成はこんな感じです。これを読めば、今までの知識がだいぶ整理されているはずですよ!
まずは基本
まずは、超基本の基本です。
フランス語の文は、6つの文型に区分されており、とりあえずこの「6文型」どれかに当てはまるようになっています。
この基礎をまずは知っておきましょう。
【フランス語の六文型】
- S(主語)+V(述語)
- S+V+A(属詞)
- S+V+COD(直接目的語)
- S+V+COI(間接目的語)
- S+V+COD+COI
- S+V+COD+A
この内容については、こちらの記事で詳しく解説しています。
- 主語は先頭にある
- 目的語から始まることはない
「基本」はこの通りになるのですが、後付けのルールがいろいろあるのでややこしくしてしまうんです。
語順に混乱する理由
わたしも学習初期の頃は、
本当にフランス語の語順って結局どういうこと?
となっていました。独学だったので特に困った方かもしれないです。
なぜなら一つのルールを理解したあとに、別のルールを勉強するからなんですよね。
ちょっと当時の混乱を思い出しつつ、なぜ語順で混乱するかを解説します。
通常の文
ここで具体例を挙げましょう。例えば、「わたしは行く」。
Je vais でも、J’arrive でもいいですが、これなら「S+V」の第1文型です。
主語+動詞の順番になります。
否定文
でも否定になった場合を考えてみましょう。
これが基本ルールです。
これが加わると、さきほどの
- 第1文型の語順「主語+動詞」に、
- 「ne と pas で動詞をはさむ」
というルールが追加されて、
中性名詞がくるとき
ここでさらに「中性代名詞」がくる場合というものを考えてみましょう。
確認ですが中性代名詞とは、
- le
- en
- y
この3つです。
これら中性代名詞は、「動詞の直前にくる」というルールがあります。
ここからわたしが言いたいことはだいたい想像できますよね。
- 第1文型の語順「主語+動詞」に、
- 否定形は「ne と pas で動詞をはさむ」
- 中性代名詞は「動詞の直前にくる」
というルールが追加されて、
目的語が代名詞のとき
あとは、目的語が代名詞になるパターンを考えなくてはいけません。
J’aime Pierre.
だったら「主語+動詞+直接目的語」の第3文型でいいはずなのに、
Je t’aime.
のように目的語が代名詞になったときは、動詞の前にきています。
これもただ目的語が1パターンだったら話は早いのですが、そうじゃないですよね。
目的語は、
- 直接目的語
- 間接目的語
と2種類あります。
これが両方とも一つの文に入ることもあるんですね。いわゆる二重目的語です。
このときの場合の文法をここで書いていたら膨大な量になるので、この二重目的語の場合はこちらの解説した記事を載せておきます。
否定の言い方
あとは、「否定の言い方」がneとpasで動詞をはさむ以外にもフランス語にはいろいろありますよね。
具体的には以下のものです。
- plus
- jamais
- personne
- rien
これらの使い方は、基本的にpasの部分に当てはまるので、そこまでややこしくはないかもしれません。
でも、問題は「これらを重ねて使うとき」です。
上で挙げたような否定で用いる単語を2つ重ねて使うときは、以下のパターンになります。
- ne 〜 plus jamais
- ne 〜 plus rien
- ne 〜 plus personne
- ne 〜 jamais rien
- ne 〜 jamais personne
plus と jamais が優先度的には高いですね。これはどうにかして覚えるしかないです。
結論
ここで、これらの表現をまとめて簡潔に示したいと思います。
- 否定の表現
- 人称代名詞の直接目的語
- 人称代名詞の間接目的語
- 中性代名詞
これらを全部組み合わせて、主語と動詞の位置関係も見つつまとめましょう。
これです。この順番に行きましょう。
- 主語がきたら、次はneです。
- その次に目的語の代名詞たちが来て、中性代名詞、動詞の順番です。
とりあえず目的語の代名詞と、中性代名詞がかぶるときなどは、これをチラ見しつつ、少しずつ頭に入れていくのがいいと思います。
以上が、フランス語の語順に関してまとめた記事です。
学習初期の頃を思い出しつつだったので長くなりましたが、参考にしていただけるとありがたいです。
合わせてこちらの記事もどうぞ。