今回の記事では「フランス語のer動詞の活用」について、分かりやすく書いていきたいと思います。
- 動詞の活用で挫折しそう
- ややこしくて覚えるのが苦手
- しっかり整理して理解したい!
②:語尾の変化パターンについて
③:変則活用する動詞
この記事の構成はこんな感じです。これを読めばフランス語の動詞の活用について、今までよりもスッキリ整理して理解できているはずです。
第一群規則動詞
それではまず、今回紹介するフランス語の「第一群規則動詞」について書いていきます。
これはズバリ、
です。これがフランス語の動詞の大半を占めています。
第一群規則動詞、第二群不規則動詞、第三群動詞(不規則)についてや、フランス語の動詞の活用の全体図を把握したい方は、こちらの記事を参考にしてください。
具体例
ほとんどがこの「erで終わる動詞」に当てはまるので、例を挙げたらキリがありませんが、念のためいくつか挙げておきます。
【er動詞の具体例】
- aimer 好き
- parler 話す
- manger 食べる
- s’appeler 呼ばれる
- habiter 住む
- jouer 遊ぶ
- travailler 働く
- danser 踊る
- entrer 入る
- écouter 聞く
これでもう、みなさん「第一群規則動詞」がどんな動詞か理解できましたね!
活用する部分
さて、続いて待っている作業は「語幹」と「活用語尾」に分けることです。
ここでまず、この2つの単語の意味をまとめておきましょう。
- 語幹:活用しない(=変化しない)部分
- 活用語尾:活用する(=変化する)部分
このようにフランス語では、主語が変わっていくことによって、動詞が形を変えていくんですね。これが活用です。
英語の場合
英語では、「主語によって動詞が形を変える」というのはなかなかないかもしれませんが、「三単元のS」なんかと似たようなイメージです。
- I play the piano.
- She plays the piano.
このように主語が「3人称単数」の時だけ、動詞が少し形を変えていますよね。
これがフランス語では、6つのパターンで変化するということです。
(例)aimer
それでは実際に、フランス語のaimer(愛する)という動詞を使って、どんな活用をするのかを確認していきたいと思います。
まず、aimerという動詞を「語幹」と「活用語尾」に分けます。
aimという語幹の部分はこのままなので、変化する活用語尾を「er」の部分に当てはめていきます。
er動詞の活用語尾は、以下のようになっています。
- je -e
- tu -es
- il -e
- nous -ons ←!
- vous -ez ←!
- ils -ent
さて、これで「直接法現在」の動詞aimerの活用が完成しました!
- j’aime(ジェム)
- tu aimes(チュエム)
- il aime(イレム)
- nous aimons(ヌゼモン)
- vous aimez(ヴゼメ)
- ils aiment(イルゼム)
これが6パターンの活用です。
発音の確認
活用のパターンが理解できたから、これでもう大丈夫だ!と思ったら大間違いです。
大事なのは、ここからです。
これをしっかり頭に入れておかないといけません。
活用語尾が、e, es, ent とかあったりしますが、発音は同じです。
母音で始まる場合
ただし、動詞が母音で始まる場合は、3人称複数のときにエリジオンすることをお忘れなく!
ils aiment この赤字の部分は音が繋がって、zの音が出てきます。
ちょっとした例外
これで、もうフランス語の動詞の約9割がマスターできたようなものです。
ですが、ちょっとした例外もあるのでここで確認しておきましょう。発音のための微調整です。
ざっくり言うと、以下の4パターンです。
- nousの活用で1字変則的になる
- nous,vous以外でeをèにする
- nous,vous以外でéをèにする
- nous,vous以外で音を重ねる
順番に見ていきましょう。
1字変則的になる
まず、nousの活用の時に変則的になるパターンです。
これは、発音の規則がしっかり頭に入っていれば問題ないです。
フランス語の勉強では、なによりもまず発音規則をマスターすることが大事ですから、しっかりスペルを見て読める状態になっておきましょう。
- mangerも同様に、mangons→mangeons
- commencerの場合は1字変更で、commencons→commençons
e, é が è になる
次は、nous, vous 以外のときに変則的な形になります。
- acheter → J’achète
- se promener → Je me promène
- préférer → Je préfère
このようなパターンです。以下のような、フランス語の特殊記号についてはこちらでまとめています。
- accent aigu:é
- accent grave:à è ù
- accent circonflexe:â ê î ô û
- tréma:ë ï ü
- cédille:ç
子音を重ねる
最後は、nous,vous以外で子音を重ねるパターンです。
- jeter → je jette
- appeler → j’appelle
このような変化をします。
まとめ
以上が、フランス語の第一群規則動詞の活用の説明です。
最後にまとめをしておきます。
第一群規則動詞 → erで終わる動詞
語幹と活用語尾に分けられる
(例)aimer → aim + er
【活用語尾の変化】
- je -e
- tu -es
- il -e
- nous -ons ←!
- vous -ez ←!
- ils -ent
nousとvousの場合は発音が異なるが、あとは同じ!
※たまに発音の微調整で、スペルがちょっと変わるものがある
これで活用については、フランス語の動詞の約9割はマスターです。