今回の記事はフランス語の形容詞の「性数一致」について書いていきたいと思います!
・ルールを分かりやすく教えて欲しい!
・具体的な例も一緒に学びたいな〜
②:女性系の作り方
③:その他例外の説明
この記事はこんな感じの内容になっています。
これを読めば、形容詞や性数一致というもののイメージをつかめているはずですよ!
基本の確認
形容詞の使い方
ではまず本題に入る前に、重要事項を確認しておきましょう。基本的な形容詞の使い方についてです。
【形容詞の使い方】
冠詞+名詞+形容詞の語順で使う!
これが基本です。もちろんルールには例外が付き物ですから、これ以外のパターンや使い方も存在しています。それらについては、こちらで確認しておいてください。
また上の使い方を見て、「冠詞」ってなに?となった方はこちらで勉強しておきましょう。
それでは本題の、形容詞の「性数一致」の問題に入っていきたいと思います。
ズバリ言うとこれは、
「フランス語の文法で決められた性別と数について、冠詞と名詞と形容詞の間で一致させよう」
というルールです。
これをまずは頭に入れておきましょう。
女性名詞と男性名詞
さらに基本として、フランス語の名詞には、
- 女性名詞
- 男性名詞
が存在しています。
これも分かっていないと性数一致の話が始まらないので、別のページでどういうものか解説したので、まだ理解していない方はこちらで見てみてください。
以上が「性数一致」に関する説明を理解するための、確認しておくべき基本事項です。
これらがなんとなくでも分かったら、次に進んでいきましょう。
注目すべき点
さきほど簡単に触れたように、形容詞における「性数一致」とは、「フランス語の文法で決められた性別と数について、冠詞と名詞と形容詞の間で一致させよう」というものです。
ですから、注目すべきは「性」と「数」の2点であることが分かりますね。
男性名詞か女性名詞か
一つ目の「性」とはズバリ、男性名詞か女性名詞かという点です。
これは見た目で男性名詞か女性名詞 かどちらか想像できる単語もありますが、基本的には1つ1つ覚えていかなくてはなりません。
新しい単語を覚えるごとに、その単語の性もあわせて覚えておきましょう!
単数か複数か
次に2つ目の注目ポイント「数」とは、単数なのか複数なのかという点です。
これは日本語に慣れているわたしたちにとっては、あまり馴染みがあまりないので意識するまで大変です。
例えば、「これは学生にオススメ!」と言う場合でも、本当はだれか一人に向けてのはずではありません。
本来は「学生たちにオススメ」のはずです。
このように日本語では「数」の点が曖昧ですが、フランス語では厳格です。
意識できるようになるまで難しいと思いますが、慣れの問題なのでそれまで頑張りましょう!
この2つを両方意識する
このようにわたしたちは名詞を見たときに、
- 「女性名詞か男性名詞か」
- 「単数形か複数系か」
という2点両方を意識しなければなりません。
ここで、例として「étudiantes」という名詞があったとしましょう。
ここから分かることは、末尾がétudiantesとesがついているので、女性系かつ複数形ということです。
ということは、冠詞+名詞+形容詞の語順ですから、前につく冠詞は複数形の「les」か「des」に絞られます。
unやlaは絶対にきません。
そして、フランス人の学生というために「フランス人の」という形容詞をつけたいとします。
その場合は、françaisという形容詞を女性系にしてfrançaise、さらにこれを複数形にしてfrançaisesが正解です。
ここまでのまとめ
このように「性」と「数」のに点に注目して一致させましょう。
【男・単】un étudiant français
【女・単】une étudiante francaise
【男・複】des étudiants francais
【女・複】des étudiantes françaises
元からsでおわる形容詞の複数形は単数形と同じです。
これが基本中の基本です!
形容詞の女性形の作り方
ではここからは、フランス語の形容詞の女性形の作り方を見ていきましょう。
これも基本ルールを覚えて、あとはルールにつきものの「例外」を覚えていくしかありません!
基本①末尾にeをつける
これが基本です。形容詞の最後にeをつければ女性形の完成です。
(例)noir → noire、japonais → japonaise
例外①eで終わるものはそのまま
次に1つ目の例外です。
元がeでおわる形容詞は、全くそのままの形で女性形になります。
(例)rouge → rouge
例外②語尾の子音字を重ねてeをつける
これは最後の子音字だけを変化させて、eを付ける場合です。
いきなりこれを使えなくても、このように女性形になるんだ!ということが分かっていればいいと思います!
(例)actif → active、heureux → heureuse
例外③語尾の子音字を重ねてeをつける
次にあげるのは、最後の子音字を重ねてeをつける場合です。
これも無理に覚えようとせずに、慣れていけばいいと思います。使う頻度が高いものを挙げておきます。
あとば勉強していて出てきたものを覚えていきましょう。
(例)bon → bonne、gentil → gentille、naturel → naturelle
例外④大きく形が変わるもの
最後の例外は、大幅に形が変わる形容詞です。
これもやはりいちいち覚えるしかないのでどうしようもないです!
辞書で引いたときなどに不規則な変化をする形容詞の場合は、一緒に覚えてしまいましょう!
(例)blanc → blanche、sec → sèche、long → longue
冠詞+形容詞+名詞になるもの
今までずーーーーっと、冠詞+名詞+形容詞の語順だということ説明してきましたが、ここにきて冠詞+形容詞+名詞という語順になる例外を紹介します!
これはどんなものかというと、
ズバリ日常生活で頻繁に使われるもの
かつ、
短い
形容詞です!
(例)un petit bateau、une grande maison、une jolie maison
grand, petit, beau, jeune, nouveau, bon など
複数形のときdesがdeになる
これについて、またとんでもない例外があります。
もう頭がいっぱいいっぱいになってきた方はここはスルーしてもいいです。
une jolie maison などのように冠詞+形容詞+名詞の語順になるものは、
複数形になるとき、つまり、不定冠詞desが前につくときはdeに変わります。
(例)単数:une jolie maison
→ 複数:de jolies maisons ×des jolie maisons
男性形の形が特殊な形容詞
最後にあげるのが、男性形が不規則な変化をするものです。
このような形容詞は、先ほど挙げた冠詞+形容詞+名詞の語順のときに出てきます。
ここではサラっと具体例と簡単な説明だけ挙げておきましょう。
【(例)形容詞beauの場合】
- un beau sac これはノーマルの形!
- un bel appartement 母音で始まる男性名詞につくとき
- une belle maison 女性形の形
このように、形容詞の男性形が母音で始まる名詞につくときだけ特殊な形をするものがあります。
これによって、形容詞beauは、belとbelleもあわせて3種類の変化をするわけです。
最後に
これで形容詞にまつわるあれこれの説明は以上です!
内容がたくさんあって、例外も細かいものまでいろいろあったと思います。
この内容を一度に理解して覚えるのは、初めて聞いた内容が多い方は無謀に近いです。
ですので「とりあえずこんなものがあるんだ!」と知っておくことで十分だと思います!
コツコツ継続して繰り返し頑張りましょう。
最後まで見てくださってありがとうございます。
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