【文法】フランス語の名詞につく「冠詞」について解説!【不定冠詞・定冠詞・部分冠詞】

今回の記事はフランス語の、冠詞の使い方について書いていきたいと思います!

 

人間
・フランス語の冠詞ってどんなものがあるの?

・使い方をを具体的に知りたい!

・実際の例文を見て勉強したいな〜

 
 
こんな疑問に答えた記事になっています。
冠詞は、日本語にはなく馴染みのない文法なので、理解するのは大変ですよね。なんとなく分かっている方でも、曖昧なままかもしれません。
①:冠詞ってそもそもなに?
②:3種類の冠詞の説明
③:冠詞の区分の仕方

この記事はこんな感じの内容になっています。

これを読めば、もう冠詞についてのイメージはつかめますよ

それでは、さっそく見ていきましょう!

冠詞とはなにか?

まずは、冠詞についてざっくり理解しましょう。

よく漢字をみてもらうと、「冠詞」の「」という字の意味は

「頭にかぶせるもの」

ですよね。

要は、なにかの前にくっついてくるものなんです!

フランス語の文法ではズバリ簡単にいうと、「名詞の前についているやつ」のことです!

なんのこっちゃと思うかもしれませんが、とりあえずこれを頭に入れた状態で、次に進んでいきましょう。

冠詞とは、名詞の前にくっついているもの!

名詞は基本的に単独行動しない

さきほど、冠詞は名詞の前につくものという話をしました。

実は、フランス語で名詞は単独で登場することはほとんどありません

たまに存在していますが、どれも特別な意味合いを持つ「例外」の場合です。

ピンとくるものでは、以下のようなパターンですね。

【例外】

  • lundi → 何もつけないとだいたいは「直近の」月曜日を指す。
  • étudiant(e) → Je suis étudiant. 身分を示す場合の特例。

とにかくここでの重要なポイントは、

名詞は基本的に単独で存在せず、なんかと一緒にいる!

ということです。

 

形容詞か冠詞か

ここで、名詞がいつもつるんでいるメンバーを紹介しましょう。

以下の4つが、名詞の前にくるものです。

  • no.1 冠詞 今回の主役、日本語訳むずかしい
  • no.2 所有形容詞 わたしの、彼らの など
  • no.3 指示形容詞 この、あの
  • no.4 疑問形容詞 どの

このように、名詞は冠詞形容詞と一緒にいます

形容詞は名詞を形容している、つまり説明しているので、日本語訳は簡単です。

無駄にむずかしい用語が出てきて、だんだんややこしくなってきたかもしれません。

ここで日本語ver.を図で示してバチーン!と分かりやすく示してみましょう。必ずどれかのパターンが当てはまります。

ライオン
ここでは、とにかく「冠詞が名詞につくもののうちの一つ」と覚えてさえおればそれでよい!

ややこしくしてしまったかもしれませんが、冠詞は名詞につく、ということだけ覚えていただけたら大丈夫です。

全体的な文法用語がわかった上で、やっと冠詞の説明です。

3種類の冠詞

やっとここから冠詞の説明です。遅くなりました。

冠詞は全部で3種類ありますのでまずはそれを挙げます。

  1. 不定冠詞 →不特定の名詞について(英語でいうa,an)
  2. 定冠詞 →限定されている名詞について(英語でいうthe)
  3. 部分冠詞 →数えられない名詞について

不定冠詞

不定冠詞は大まかにいうと「不特定の」あるいは「初めて話題に上がる」名詞の前につきます!

不特定の名詞

たとえば、「昨日りんごを買った」と言いたい時、世界中に多くのりんごが存在する中で、「その中の一個のりんご」という意味ですよね。

ぶっちゃけそれが「このりんご!」という特定はなくてもいいはずです。

りんごの山

上の写真のようにりんごが売られていたとして、「りんごを1個買った」というときは、この中にあるうちのひとつという意味になるでしょう。

このように、多くあるうちの不特定のひとつ、という場合は不定冠詞を用います。

はじめて話題に上がる名詞

これも根本の意味は、「多くの中にあるうちの不特定のひとつ」という意味です。

会話の中ではじめて「りんご」が出てきた場合、それは聞き手にとっても特定できないりんごですから、不定冠詞を用います。

定冠詞

一方、定冠詞の方は「特定されたもの」の場合に使います。

たとえば「扉開けて!」というときは、地球上に存在するどの扉でもいいわけではありません。

「会話している二人の目の前にある扉」かもしれないし、「普段は明るく振る舞うくせに、一人のときは抱え込みがちな、キミのココロの扉」かもしれません(決まったゼ)。

同様に、会話の中で2回目に出てくる名詞も、状況や文脈から判断できる特定のモノです。また、太陽や月などの1つしか存在しないモノもお互いの共通認識でしょう。

  • 特定のものをさすとき
  • 会話で2回目に出てくるとき
  • 地球上に1つしか存在しないものを言うとき

以上のような場合は定冠詞を使います。

部分冠詞

最後に3つ目、部分冠詞の説明です。

これは「数えられない名詞」について用います!

ここでいう「数えられない」とはどういうことでしょうか。

例えばこれには、 「コーヒー、パン、愛」などがあります。

なんかまとめていうと、J-popsの歌詞みたい)

  • コーヒーは、実は(カップなどの)器を数えているだけ。
  • パンは実は切り分けた数を数えているだけ。

結局「コーヒー」や「パン」の数をを数えているわけではないんですね。

愛などの抽象的なものも数えられない名詞です。

「愛」を数で数えることができたらどうなるんだか、、

以上が、フランス語の冠詞3種類の説明でした!

名詞の見極め

以上の説明からも分かる通り、フランス語で名詞が出てくるときは以下のポイントに注目しましょう!

その名詞が、

  • 男性名詞か女性名詞か
  • 単数か複数か
  • 数えられる名詞か数えられない名詞か

という点に注目しなければなりません。

それらを全てまとめて表にしました。

※名詞が母音で始まる場合は()内の形を使う

以上が、フランス語のカンシにカンシて(冠詞に関して)の説明です。

これがみなさんのフランス語学習に役立てれば幸いです。

これからも引き続き頑張っていきましょう!!!

ライオン
Bon courage !

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