【il y a】〜があります!という意味の使い方は?【否定形・疑問形・過去形まとめて解説】

今回の記事では、フランス語で「〜があります」という存在を言う表現について解説します!そればズバリ、Il y a +名詞という言い方です。

 

人間
・これって文法的にどうなっているの?

・疑問文や否定文の言い方も教えて〜

・例文と一緒に分かりやすく解説して!

 
こんな疑問に答えた記事になっています。
①:il y a の意味と文法的解説
②:疑問文と否定文
③:複合過去と半過去

この記事はこんな感じの内容になっています。これを読めば、もうil y a の表現はマスターできているはずですよ!

それでは、さっそく見ていきましょう!
ライオン
この内容は、詳しい意味を深堀するよりも、とにかく覚えてしまうことが大切じゃ〜

Il y a の意味

このフレーズは、英語でいう there is / are の表現に該当します!

これがフランス語の Il y a ですね。存在を言いたいときに使う表現です。

【フランス語で存在を言う表現】

Il y a + 名詞.  〜があります。

(英語で言う There is / are )

話はちょっとそれますが、例えば英語でThis is の表現はフランス語でC’estですよね。

This = Ce 、is = est

フランス語で初めて学ぶような構文でも、こういうふうに英語で考えてみることで理解が深まるものはいくらでもあります。

でもなんだか、今回はあんまりいい感じに対応してないなって感じありませんか?

英語だとbe動詞を使った構文だけどフランス語だとavoirだし、そもそも「il」ってだれ?って感じですよね。この「il」がポイントです。

この「il」は、非人称のilってやつです!

なので、今回は意味的にはthere is の文だけど、文の構造は全然違うということを前提に進めていきましょう!

英語との違い

この表現の英語とフランス語との違いは、この2点に集約されるでしょう!

  1. 主語がフランス語では非人称のilを使う
  2. il y a のあとの名詞は単数でも複数でもオッケー

フランス語の文がどういう構造になっているのかを理解するためにも、英語と比較しながら見ていきましょう。

構造の違い

このilという主語は、「彼は」という意味で使うものではなく、形式的に置く主語です。このように、そもそも英語とフランス語で文の構造が全然違うんですね。

英語の場合

英語の場合、まず倒置が起こっています。

たとえば、「わたしのカバンにりんごが1個あります」というとき、

There is an apple in my bag.

ですが本来の主張は、

An apple is there. 

ですよね。

本来なら、名詞 (主語)+is(動詞) there(副詞).となるはずです。

だから、there のあとのbe動詞は、そのあとの名詞が単数か複数かによって変化します

フランス語の場合

でもフランス語の場合は、Ilという形式的に置く主語があって、その動詞はavoirです。

il(彼は)+ y(そこに)+ a(持っている)+名詞(名詞を)

こんな感じの語順ですね。つまり、

Il(主語)+  y(補語)+ a(動詞)

という順番ですから、このあとに来るのは目的語となる名詞ですね。

だから、Il y a のあとの名詞は、複数形でも単数形でもどっちでもこのままの形で使えるんです!

これを覚えよう

前置きがすっごく長くなってしまいました。

きちんと理解した上で、でもややこしいので、このまま覚えましょう!

Il y a 名詞+場所を表す補語. 〜があります。

否定文

次は否定文の作り方の説明です。

否定文の作り方の基本は知っていますか?それは、neとpas で動詞をはさむことです!

この辺の文法知識を知らない方はこちらから確認してください。

フランス語の否定形はneとpasで動詞をはさめばオッケー!

でも、この構文は代名詞 y が動詞の前にありますよね。なので否定のne は y よりも前にきます。さらに、否定形になったときは名詞の前にdeをつけます。

J’ai un stylo. → Je n’ai pas de stylo. のようにです。

なので、また例のごとくこのように覚えましょう。

Il n’y a pas de 名詞+状況補語.  〜がありません。

疑問文

次は疑問文です。

ここでも基本で、疑問文を作る3つの方法を覚えていますか?怪しい方はこちらから見てみてください。

【フランス語文法】疑問文の作り方3パターンをマスターしよう!

簡単に振り返ると、以下の3つの方法です。

  1. 語尾を上げる
  2. Est ce-que を文頭に置く
  3. 文を倒置させる

なので、これに当てはめていけば大丈夫です。

【Il y a 〜の疑問文】

  1. Il y a 〜〜 ?
  2. Est ce qu’il y a 〜〜?
  3. Y a-t-il 〜〜 ?

これでオッケーです!なんでこうなるの?という方は、先ほどの記事をしっかり見直してくださいね!

過去形

ここでは、il y a の表現の過去形について確認したいと思います。

ここではよく登場する「複合過去」と「半過去」について見ていきましょう。

ちなみに複合過去と半過去の違いについて、ここで触れているととでも長くなるので、とりあえずは形だけ確認します。

気になる方はこちらで解説しています。

【フランス語の過去時制】半過去・複合過去・大過去・単純過去・前過去をざっくり解説!

複合過去

【Il y a の複合過去】

Il y a eu 〜〜.  〜〜があった。

(例)Il y a eu un accident. 事件があった。

半過去

【Il y a の半過去】

Il y avait 〜〜. 〜〜があった。

(例)Il y avait beaucoup d’esclaves en Amérique. アメリカに多くの奴隷がいた。

 


以上が「〜があります」というIl y a を用いた表現についての解説でした!

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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