フランス語の否定形の作り方は超カンタン!neとpasで動詞をはさめばオッケー!

今回の記事はフランス語の「否定文」の作り方について書いていきたいと思います!

 

人間
・フランス語の否定文って難しいんじゃない?

・語順がすっごいめんどくさそう!

・作り方を丁寧に解説して欲しい!

 
 
こんな疑問に答えた記事になっています。
フランス語の活用の変化などを知ると、もしかしたら否定文にするときも、そのようなややこしいルールがあるのかと思うかもしれません!でも、超簡単なので大丈夫です。
①:基本ルールの確認
②:êtreとavoirを使って実際に否定形にする
③:例外になる場合の確認

この記事はこんな感じの内容になっています。

これを読めば、もう否定文の作り方に関しては不安がなくなりますよ!

それでは、さっそく見ていきましょう。

超基本のルール

まずは、超基本のルールを覚えましょう!

フランス語は主語によっていろんな活用が存在しているので、否定形もいろんな形があるんだろうな…と思っているアナタ!

心配いりません。

ズバリ、

neとpasで動詞をはさめばオッケー

なんです!

簡単に言うとそれだけのことなんです

 

ライオン
neとpasは「ネ」「パス」ではなく、「ヌ」「パ」と発音するぞ!

否定の表現

ただそれだけのことですが、まとめておきましょう。

【否定文の作り方】

主語+動詞+〜〜〜

主語+ne+動詞+pas+〜〜〜

市販されている参考書の中には、もうこれだけで説明が終わっているものも少なくないのではないでしょうか。

具体例

上の法則だけでも、疑問が解決する人は解決すると思います。

しかし、あれだけで終わるのもちょっと寂しいので、ここから具体的に見ていきましょう。

être動詞を使ったもの

まずは、基本動詞の使い方を確認しましょう。

【例①】わたしは学生ではない。

Je suis étudiant. → Je ne suis pas étudiant.

例①を見てみましょう。

これは規則通りに使えば問題無いパターンです。

例えば英語では、notを入れる場所がbe動詞とその他の動詞では異なることがあります。

(例)I am not a student. I do not play tennis.

しかし、英語のbe動詞にあたるフランス語のêtre動詞では、否定文を作るときの使い方は他の動詞と一緒です。

【例②】これは重要ではない。

C’est important. → Ce n‘est pas important.

次に例②を見ましょう。いやいや、neとpasではさめば良いって言ったのに、

もうさっそく違うじゃん

って思っちゃいますよね。

これは、ne est というふうに母音が重なるのでエリジオンが発生します。

しかし、エリジオンなんて難しい言葉を知らなくても大丈夫です。

簡単に言うと、音の省略です。

ne est だと、ヌ エの音になります。これをとにかく速く言うとヌエ、ヌエ、ヌエ、ヌエ、ネ、ネ、ネ、、になりました?

ne est がn’est になったのです!

この場合においては、ne〜pasではなくn’〜pasを使いましょう!

ちなみにエリジオンについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ。

【フランス語の発音規則】エリジオン・アンシェヌマン・リエゾンを分かりやすく解説!

人称代名詞とêtre動詞の否定形の一覧

  • Je ne suis pas
  • Tu n‘es pas
  • Il(Elle) n’est pas
  • Nous ne sommes pas
  • Vous n’êtes pas
  • Ils(Elles) ne sont pas

これでêtre動詞の否定形はバッチリですね!

avoir動詞を使ったもの

もう一つの基本動詞はavoirです。

これも先ほどのêtre動詞と同じように見ていきましょう。

例1 普通の言い方

【例①】わたしは勇気がない。

J’ai le courage. → Je n’ai pas le courage.

このように、基本は動詞をne pasではさんであげることで作れます。

つなげずに書くと、Je ai le courage で、ここで動詞 ai の間にne pasを入れます。

そしてエリジオンする場所はつなげて発音しましょう。

【否定形完成までのステップ】

  1. J’ai le courage.(バラして書くと)
  2. Je ai le courage.(ne pasで動詞をはさむと)
  3. Je ne ai pas le courage.(ne aiで音がつながるのでエリジオンすると)
  4. Je n’ai pas le courage.

例2 否定のde

【例②】わたしはペンを持っていません。

J’ai un stylo. → Je n’ai pas de stylo.

また先ほどと同じようにみなさんこう思われたかもしれません。

「だから〜neとpasで動詞をはさめばそれでオッケーって言ったじゃん。たしかにneとpasで動詞はさんでるけど、知らん間になんでunがdeに変わってんの?

とね。

その疑問に答えましょう。ここではまた、英語をたとえに用います。

(例)I have a pet. → I don’t have any pets.

このように英語でも、anyという単語が新しく出てきます。

これと似たような関係があり、「ひとつも〜ない」と言いたいときに「de」がいきなり登場するのです。

「〜〜持ってる?」と聞かれて「特定のもの」ではない漠然としたモノ一般を聞かれているときは、この「否定のde」を用いましょう。

つまり、「昨日買ったあのペン持ってる?」と聞かれた場合はこの「否定のde」は登場しません。

特定されたものだし、「ひとつも〜ない」というのは変だからです。

しかしこれは難しく、理論で理解するのは大変です。

なので使いながら慣れていくのがいいでしょう。まずはこの「否定のde」があるということを頭に入れておきましょう。

例3 il n’y a pas de

【例③】問題ありません。

Il y a un problème. → Il n’y a pas de problème.

これもガッツリ例外に当たります。

ちなみに、Il y a 〜で「〜があります」という定型表現があります。

「いや〜neとpasで動詞をはさめばいいって聞いてたのに、また例外じゃん。動詞はaなのにy aをはさんじゃってるじゃん!」

と思う方はもちろんいるでしょう。

ここにも例外があって、フランス語では主語と動詞の間に代名詞がくることがあります

この場合は「ne pasで動詞をはさむ」というルールだけでは太刀打ちできません。

このときは、

主語+ne+代名詞+動詞+pas

となります!

これも学習しながら慣れていくのが一番だと思うので、いきなりこれをマスターする必要はありません。

それよりも、初めてこのような否定形を見たときに「あ!代名詞が動詞の前にあるから動詞の前後にne pasがないんだ!」と気づけることがまず重要です。

そもそもの話

ここまで否定形の作り方を解説してきましたが、実は「話し言葉では、neを省略していうことができる!」という事実があります。

書き言葉ではほとんど省略されないので大変ですが、話すことだけを考えたら、「動詞のあとにpas」を入れることだけを覚えたのでいいでしょう!

【そもそもの例外】

話し言葉ではneを省略できる

→会話では動詞のあとにpasを入れるだけでよい!

まとめ

以上がフランス語の否定文の作り方の説明です!

法則は簡単ですが、やはりどの言語にもどの法則にも「例外のないルールはない」ということです。

まずはきちんと法則を覚えて、あとは例外を順番にマスターしていきましょう。

この記事が参考になれば幸いです。読んでくださりありがとうございました。

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