今回の記事では、フランス語の年齢の言い方について解説していきたいと思います。
・年齢を聞いた後にどうやって会話を続けるか困る
・どんな単語を覚えておきべきか教えて〜
②:年齢に使う単語の確認
③:会話の幅を広げるフレーズ
この記事はこんな感じの内容になっています。
それでは見ていきましょう!
数字の確認
まず、年齢に関する表現では、数字は必ず出てきますのでしっかり言えるようになっておいてください。不安な方はこちらの記事で解説しています。
念のためですが、もしこの記事を見ている方で「年齢を言うのに100までの数字じゃ言い表せないよ!!」っていう方はこちらもどうぞ!
定番の会話表現
では、本題です。
「細かいことはとりあえずいいから、早く年齢の聞き方と答え方を教えてくれよ!」っていう人のために、定番の会話表現を先に紹介しておきましょう!
質問の仕方
まずは、相手に年齢を聞くとき。
Quel âge avez-vous ? (あなたは何歳ですか?)
これがよく見る定番かもしれません。でも、倒置しない言い方もよく使うのでこっちを優先して覚えておきましょう。
Vous avez quel âge ?
です。
これは、美術館に入るときなどで年齢+学割が使えるときに聞かれるかもしれませんね。
でも友達との会話でこのフレーズはちょっとぎこちないです。
主語は Tu を使いましょう。
Tu as quel âge ?
これで大丈夫です!
ここでいったんまとめておきます。
【年齢を聞くときの言い方】何歳ですか?
- Vous avez quel âge ? ← 改まった言い方!
- Tu as quel âge ? ← 友達に使うとき!
答え方
次に答え方です。答えるときは、動詞avoirを使います!
英語で年齢を言うときは、be動詞を使っていましたが、フランス語ではhaveにあたる動詞を使うので注意して覚えておきましょう!
まずは超基本動詞avoirの活用から確認です。
【avoirの活用】 | 主語 | avoirの活用 |
わたし(1人称単数) | J’ | ai |
あなた(2人称単数) | Tu | as |
彼/彼女(3人称単数) | Il / Elle | a |
わたしたち(1人称複数) | Nous | avons |
あなたたち(2人称複数) | Vous | avez |
彼ら/彼女ら(3人称複数) | Ils / Elles |
ont |
この動詞を使って、例えば18歳と答えるとき、
J’ai 18 ans. と答えます。
【年齢の答え方】
avoir + 数字 + an(s)
わたしは◯◯歳です。 → J’ai ◯◯ an(s).
1歳のとき以外はanに複数形のsが付きます。これで答え方はオッケーです。
リエゾンに注意
ここで、anという単語が母音で始まっていることに注意しておきましょう。
時間の言い方と同じように、数字+母音で始まる単語のリエゾンの仕方もしっかり覚えておく必要があります。
3歳の場合、trois ans でトロワ アンではなくトロワ ザンというようにzの音が出てきます。
ここまでの内容で、とりあえず時間の聞き方についてパパッと知りたい方は理解できたのではないでしょうか。
ここからはちょっと詳しい内容を見ていったり、より幅広い表現を紹介していけたらいいなと思っています!
そもそも単語の確認
さて、ここからは年齢に関する単語の整理からしておこうと思います。
ここで説明する単語は以下の3つです。
- âge
- an
- année
会話では普通に使えているし、なんとなくは分かっているかもしれませんが、これらの単語をきちんと整理して理解できているでしょうか。
実はこれらの単語を日本語にしてしまうと、全部「年」という単語で解決できそうなものですよね。
âge
âgeという単語は、英語でいうとageですね。
つまり、
「年齢」という意味での「年」
という使い方をするときに使います。
以下のような熟語を覚えておくと、年齢に関する表現の幅が広がるかもしれません。
à votre âge…あなたの年齢の頃には
- (例)À votre âge, j’étais déjà merié.
- あなたの年ではわたしは結婚していた。
à l’âge de…〜歳で
- (例)J’ai commencé à apprendre le francais à l’âge de 20 ans.
- わたしは20歳でフランス語の勉強を始めた。
また、これにはâgé(e)という形容詞の働きをする単語もあります。
これが英語でいうところのoldですね。
personnes âgées で高齢者という意味です。
また、Je suis plus âgé que toi. であなたより年上ですよという言い方です。
anとannéeの違い
では、anとannéeについてはどうでしょうか。
これはどちらも英語で言うところのyearです。
つまり
「年間」という期間のまとまりをもった「年」
という単語ですね。anという単語が時間の単位としてよく用いられます。
anとannéeは、細かいニュアンスの違いは何点かあるとは思いますが、とりあえずここでは、「年」という単語に「何かがくっついたときはannéeの方を使う」と覚えておきましょう!
- 今年 cette année 毎年 chaque année
- 何年も plusieurs années 何年 combien d’années
- 2年目 la deuxième année 良い年 bonne année
こんな感じです。
これで年齢に関する単語の基本的な意味は理解できたと思います!
年齢に関する他の表現
さて、ここからは年齢の聞き方や答え方の、他の言い方を覚えておきましょう。
いろんな表現を覚えることで、会話の幅も広がるかもしれません。
さまざまな表現
わたしは何歳に見えます?
相手がめっちゃ自分の年齢気になってるだろうな〜って思ったら、もう先に聞いちゃいたいときはこれを言いましょう。
Quel âge me donnez-vous ?
何歳に見えますか?という表現です。
あなたと同い年ですよ。
同い年の場合は親近感もわくかもしれませんので、相手の年齢を聞いたときに同い年の場合はこう言いましょう。
Nous avons le même âge. / On a le même âge.
わたしたちは同い年ですという意味です。定冠詞をお忘れなく!
わたしはあなたより3つ歳上です。
次は、相手の年齢が分かっていたら、それよりも◯歳 歳上(または歳下)ですという言い方を使ってみましょう。
- Je suis plus âgé(e) que toi de 1 an. あなたより1年歳上です。
- Je suis plus jeune que toi de 3 ans.
あなたより3歳若いです。
年齢差を表す◯an(s)の前には、前置詞deを置いてあげましょう。
わたしは30歳ぐらいです。
具体的にバチっと何歳ですって言いたくない場合は、ある程度幅をもたせて答えるというのもひとつの作戦です。
J’ai la trentaine. わたしは30歳ぐらいです。
この幅をもたせる言い方は、以下でまとめておきます。
- 20歳ぐらいvingtaine
- 40歳ぐらいquarantaine
- 50歳ぐらいquarantaine
- 60歳ぐらいsoixantaine
これを覚えておけば使えます。
歳よりも若く見える
次は、相手に年齢を聞いたときに返す言葉です。
年齢を聞くだけ聞いといて、ノーリアクションだとちょっとあれなので、1パターンぐらいは持っておきましょう。
- Tu fais plus jeune que ton âge.
あなたは歳よりも若く見える。- Tu ne parais pas ton âge.
あなたは歳に見えない。
これで、相手に年齢を聞いても気まずくはならないですね!
以上が、フランス語の年齢に関する表現の解説でした!ぜひ日常会話でも積極的に使っていきましょう!