フランス語の現在分詞とジェロンディフの用法の違いを分かりやすく解説していく

今回の記事では、フランス語の文法の「ジェロンディフと現在分詞の違い」について解説していきたいと思います。

人間
  • ジェロンディフって聞いただけでむずかしそう
  • どんな違いがあるのか教えて欲しい
  • 用法を例文と一緒に文法を学びたいな〜
 
こんな疑問を解決した記事になっています。
ジェロンディフっていう言葉は、フランス語を勉強する前には全く聞いたことないような単語ですよね。なので、どんなものかイメージしにくいと思います。
ここでは、現在分詞との違いを確認していきましょう。
①:超基本の確認
②:ちがいのまとめ一覧
③:具体的な解説

この記事の構成はこんな感じです。これを読めば、もうジェロンディフと現在分詞の違いについては理解できているはずです。

それでは、さっそく見ていきましょう!

 

超基本の確認

それではまず、超基本の文法から確認していきましょう。

他のページで解説しているのですが、まとめだけここでもう一度書いておきます。

  1. 現在分詞の作り方
  2. ジェロンディフとは

この2つを見ておかないと、今回の内容はなかなか理解できませんよね。「もう知ってるよ!」って方はガンガン飛ばして次に進んじゃってください!

現在分詞

では、現在分詞の作り方です。

直接法現在の「nous」の活用形からonsをとるant
(例)parler → parlant
こういう感じです。
例外なども含めた詳しい解説は、こちらからどうぞ。

ジェロンディフ

次に、「ジェロンディフ」についてです。
  • en + 現在分詞の形で使われる
  • 「〜しながら」という同時性を表す場合によく用いられる

(例)je regarde la télé en mangeant.
わたしは、「食べながら」テレビを見る。

こういう感じです。

さらに細かい解説やその他の用法なども知りたい方は、まずこちらを見ておいてください!

これで基本はバッチリです。
 

違いについて

それでは、これらの違いについて解説していきましょう!

まずは、一覧にしておきます。これを見たのちに、あとで個別的に確認していきましょう。

【現在分詞とジェロンディフの文法的な違い】

  • 現在分詞は文語的だが、ジェロンディフは口語的
  • 現在分詞は名詞を直接修飾できるが、ジェロンディフにはできない
  • 現在分詞には複合形や否定形があるが、ジェロンディフにはない
  • 現在分詞は独自の主語を持つことができるが、ジェロンディフの意味上の主語はメインの主語と同じ

こんな感じです。ちょっとややこしそうな感じがしますね。

ここから、個別的に見ていきましょう。

文語、口語

一つ目はわかりやすいですね。

現在分詞は文語的だが、ジェロンディフは口語的
説明するほどのことでもないですが、より簡単に言うと以下のようなことです。
  • 現在分詞を使った表現:書き言葉
  • ジェロンディフの表現:会話で使われる
この点を覚えておきましょう。

名詞を直接修飾できるか

続いて、2つ目の違いです。

現在分詞には形容詞的な用法がある

これを理解するために、例文を見ていきましょう。

  • J’ai vu mon père mangeant le dinêr.(現在分詞
  • J’ai vu mon père en mangeant le dinêr.(ジェロンディフ

この2つの意味は大きく違います。

1つ目の現在分詞の文の意味は、「夕食を食べている父を見た。」となります。

つまり、mangeant以下の部分が、pèreという名詞を修飾しているということです。
それに対して2つ目の文は、「わたしは、夕食を食べながら父を見た。」となります。
つまり、mangeantの主語は、メインのJ’ai vu の主語と同じ「わたし」です。
この点は、そもそも意味が大きく異なってくるのでしっかりと覚えておかなければなりません。
もう一度確認です。
  • 現在分詞は名詞を直接修飾できるが、ジェロンディフにはできない。
  • 現在分詞は独自の主語を持つことができるが、ジェロンディフの意味上の主語はメインの主語と同じ

複合形、否定形を作るか

さて、最後の違いです。

現在分詞には複合形や否定形があるが、ジェロンディフにはない
これは、複合形と否定形で別に見ていきます。

複合形

複合形とは、
助動詞 avoir か être の現在分詞 + 過去分詞を使うパターンです。
  • manger → ayant mangé
  • aller → étant allé(e)
これは現在分詞だけが使える用法です。分詞構文の用法でよく使われます。
(例)Ayant fini le travail, ils sont allés au restaurant.
仕事を終えたので、彼らはレストランに行った。

否定形

次に、否定形です。

ジェロンディフの場合は、否定形を持つことは基本的にないです。

× Il est parti en ne disant pas Au revoir.

「彼はさよならを言わずに出て行った」というとき、このような言い方はないということです。

ジェロンディフのような用法で否定形の意味にしたいときは、前置詞「sans」を使うといいです。

Il est parti sans dire Au revoir.

これでオッケーです。

まとめ

以上が、ジェロンディフと現在分詞の用法の違いの説明でした!

最後にまとめをしておきます。

【現在分詞とジェロンディフの文法的な違い】

  • 現在分詞は文語的だが、ジェロンディフは口語的。
  • 現在分詞は名詞を直接修飾できるが、ジェロンディフにはできない。
  • 現在分詞には複合形や否定形があるが、ジェロンディフにはない。
  • 現在分詞は独自の主語を持つことができるが、ジェロンディフの意味上の主語はメインの主語と同じ。
ライオン
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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