今回の記事では、超超超基本動詞avoirの熟語表現について解説していきたいと思います。
このavoirという動詞は、とても頻繁に出てくる動詞ですが、熟語としても重要なので、ぜひしっかりマスターしておきましょう!
ちなみにこの記事は、「avoir+無冠詞名詞」のpart2ということで、これより前に書いたpart1の記事はこちらです。
それではさっそく見ていきましょう!
avoir+無冠詞名詞
冠詞の区分
このavoir+無冠詞名詞の内容ですが、ここでのポイントは「冠詞」についての理解です。
冠詞は、
- 定冠詞
- 不定冠詞
- 部分冠詞
という3種類があります。
冠詞によって、指し示しているものについて、お互いが共通の認識ができているか、ということを確かめられるのです。
(例)
- un stylo…不特定の中のひとつのペン
- le stylo…お互いが知っているあのペン
(部分冠詞については、単純に数えられないものについて使います。)
この冠詞たち、簡単にいうとこんなイメージです。
- 定冠詞→同じイメージを持っている、具体的なアレ
- 不定冠詞→共通のコレ!ってものはないけど、いわゆるアレ一般
- 冠詞なし→なんもイメージできねえ、抽象的
詳しくはこちらで解説しています。
無冠詞名詞
さきほど上でも少し確認した通り、
無冠詞名詞=抽象的
このようなイメージを持ちます。
なので、J’ai chaud.(わたしは暑い)という表現では、パッと見るだけではavoir+無冠詞名詞の熟語だ!と覚えたいかもしれません。
でも、
- 「暑いもの」という不特定のものでもなく、
- 「あの暑いもの」という共通認識があるわけでもなく、
- 「抽象的な暑さ」を持っているということで
「わたしは暑い」という意味になるのです。
紹介する表現2つ
part1の記事でも同じようなことを説明したのですが、この記事では追加で2つの表現を紹介したいと思います。
- avoir besoin de + 名詞(不定詞)
- avoir envie de + 名詞(不定詞)
この表現です。
avoir chaud も avoir besoin de ももしかしたら多くの参考書では、別々に単なる熟語表現として紹介されているかもしれません。
でも、要はこの冠詞についての理解ができていたら同じことなので、そこまで難しく考える必要はありませんよね。
avoir besoin de + 名詞
これは「〜を必要とする、〜を必要としている」という表現です。
【avoirを使った表現1】
avoir besoin de + 名詞(不定詞)
〜を必要とする、〜を必要としている
avoir besoin de のあとは、名詞でも動詞の不定形でも使えます。
- J’ai besoin de tes conseils. わたしはあなたの助言が必要です。
- J’ai besoin d’argent. わたしはお金が必要です。
- J’ai besoin de partir. わたしは出て行く必要があります。
このように、「需要」や「必要」を持っているという使い方で、「〜する必要がある」という熟語になるんですね。
avoir envie de + 名詞
これは「〜が欲しい、〜したい」という表現です。
【avoirを使った表現2】
avoir envie de + 名詞(不定詞)
〜が欲しい、〜したい
これも、avoir envie de のあとは、名詞でも動詞の不定形でも使えます。
- J’ai envie d’un vélo. わたしは自転車が欲しいです。
- J’ai envie de dormir. わたしは寝たいです。
このように、「欲求」や「欲望」を持っているという使い方で、「〜したい」という熟語になります!
以上がavoir + 無冠詞名詞の解説part2でした。
引き続きフランス語の勉強頑張っていきましょう〜!
合わせてこちらの記事もどうぞ。