今回の記事はフランス語の超基本動詞avoirの熟語表現について書いていきたいと思います!
・単純に覚えるだけじゃなくて、意味も理解したい
・いろんな種類の例文に触れたいな〜
②:avoir chaudで解説
③:その他のavoir+無冠詞名詞の表現
この記事はこんな感じの内容になっています。これを読めば、無理に覚えようとしなくても自然に頭に入りますよ!
基礎文法の確認
ここではまず「avoir+無冠詞名詞」の熟語表現に入る前に、基礎の基礎について確認しておきましょう!
ここで大事なのは、冠詞についての理解です。
そもそも冠詞ってどういう役割があるのかよく分かっていない方は、こちらの記事を参考にしてください。
それではいよいよ本題に入れそうですね!
無冠詞名詞
冠詞について知らなかった人は、さきほど紹介した記事に目を通していただけたでしょうか。
ここではまず、「この表現は、熟語表現でもなんでもねえよ!」という説明から入りたいと思います。
この表現、実は冠詞についてしっかり理解できていたら、別に熟語表現でもなんでもないんです。
冠詞についての理解を曖昧にしたまま、フランス語の勉強を進めていってしまうから、ある意味ニュアンスを無視してこのような覚え方をしなくてはいけなくなるんです。
冠詞の役割
冠詞には3種類ありましたよね。「定冠詞」「不定冠詞」「部分冠詞」です。
ここで、定冠詞と不定冠詞の違いについてはっきりと説明できるでしょうか。
つまり、J’ai un stylo. と J’ai le stylo. の違いです。
これはもう答えを言ってしまうと、「特定のもの」を指しているのかという違いがりました。
un styloと言われたら、話し手と聞き手は別のペンを想像しながら、いわゆる「ペン一般」みたいなものを想定して話をしているでしょう。
一方、le styloと言われたら、話し手も聞き手も同じペンを知っていて、特定の「あのペン」について話しています。
このように定冠詞と不定冠詞にはザックリ言うと、お互いが同じイメージを持っているかどうかという違いで使い分けをしていました。
無冠詞の名詞が意味するところは?
このように整理することができれば、冠詞を持たない名詞がどういう役割をするのかが見えてくるのではないでしょうか。
これはつまり、「具体的なイメージを持たせるものがなにもついていない」ということですから、その単語の抽象的な意味合いが強調されることになるのです。
下にまとめましょう!
- 定冠詞→同じイメージを持っている、具体的なアレ
- 不定冠詞→共通のコレ!ってものはないけど、いわゆるアレ一般
- 無冠詞→なんもイメージできねえ、抽象的
こんな感じの理解でいいと思います。
J’ai chaud.
ではここから、やっと具体的に例を挙げて見てみましょう。
たとえば、J’ai chaud.という表現があります。
これは、avoir chaudで「暑い」という意味になります。
このchaudという単語には冠詞が付いていないため、
- 不特定の「暑いもの」でも
- いわゆる「その暑さ」でもない、
曖昧で抽象的な「暑さ」のことなんです。
なので、暑いものを持っている、と言う意味ではなくで、「わたしは暑い」ということを表現できます!
熟語のように覚えるよりも、理解して覚えると難しくないですよね。
avoir+無冠詞名詞フレーズ
このような表現がほかにもいくつかあります。
最後にこのJ’ai chaud.のような「avoir+無冠詞名詞」の表現を紹介していきましょう!
【avoir+無冠詞名詞の表現】
- avoir faim お腹が空いている
- avoir soif 喉が渇いている
- avoir chaud 暑い
- avoir froid 寒い
- avoir mal 痛い (例)J’ai mal à la tête. 頭が痛い。
- avoir sommeil 眠い
- avoir raison 正しい
- avoir tort 間違っている
- avoir peur 怖い
これらをしっかりと覚えておきましょう!
「とても・少し」の言い方
さらにこれらの表現で、「とても」と言いたいときは、trèsを使います。
beaucoupは使えないので要注意!
また逆に、「少し」というときはun peuを入れましょう!
(例)J’ai très faim.とてもお腹がすいた。 J’ai un peu peur.少し怖い。
以上が、冠詞についての説明と、無冠詞名詞の意味について解説しました。このような表現も、単純に熟語として丸々暗記するだけでなく、本質から理解することが重要です!
これからの勉強も頑張っていきましょう!
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