今回の記事では、フランス語の「前置詞」を一覧で紹介していきたいと思います。
- フランス語の前置詞はどんなものがある?
- それぞれ意味を知りたい!
- そもそも前置詞ってどんな役割がある?
②:前置詞の役割とは?
③:前置詞をまとめるはムズカシイ
この記事の構成はこんな感じです。これを読めば、フランス語の前置詞のイメージは持てているはずです。
それでは、さっそく見ていきましょう!
とりあえず一覧
ではいきなりですが、さっそくフランス語でよく用いられる前置詞をまとめていきたいと思います。
実は、過不足なく表記できているわけではありませんが、その理由は後述するとします。
とりあえず頻出の前置詞をまとめておきます!
- à:〜に、〜で
- de:〜の、〜から
- après:〜の後で
- derrière:〜の後ろに
- avant:〜の前に(時間)
- devant:〜の前に(場所)
- avec:〜と一緒に
- sans:〜なしで
- sur:〜の上に
- sous:〜の下に
- contre:〜の反対の
- pour:〜のために
- dans:〜の中に
- en:〜の中で
- selon:〜によると
- malgré:〜にもかかわらず
- sauf:〜を除いて
- par:〜によって
- parmi:〜の中で
- entre:〜の間に
- comme:〜として
- chez:〜の家で
- vers:〜の方に
- pendant:〜の間に
- depuis:〜から
- jusqu’à:〜まで
- dès:〜からすぐに
とりあえず以上の単語を覚えておけば、ある程度は問題ないはず!
これらの単語が持つニュアンスは、多くの例文を確認していくことによって、自然とつかめてくるようになると思います。
前置詞の役割
それでは次に、念のため前置詞の役割を確認しておきます。
簡単にまとめると、
文法的な役割は、以下の2点が挙げられます。
- 文の状況補語を作る
- 名詞の補語を作る
このような理由のために、名詞の前に置くものです。
※前置詞としての役割でなければ、名詞以外の前に前置詞を置くこともある
(例)C’est difficile à dire.
つまり補語となるわけですから、補う語ということで、意味を補足するために用います。
一応、例文で確認しておきましょう。
文の状況補語
Il passe ses vacances chez toi.
彼はヴァカンスをあなたの家で過ごす。
これは、文の状況補語となります。
chez(=〜の家で)という前置詞を、「あなた」という名詞の前において、「あなたの家で」という意味でメインの文を補足していますね。
フランス語の文型や文の要素、品詞についてはこちらの記事で確認しておいてください!
名詞の補語
J’ai une lettre écrite par lui.
わたしは彼によって書かれた手紙を持っている。
こちらは、名詞の補語となる使い方です。
「彼によって」書かれた手紙という表現で、どんな手紙かの補足をしています。
これで、前置詞がどんなものなのかというイメージができたと思います。
一覧はムズカシイ
さきほども確認したように前置詞とは、
です。
なので、このような表現も前置詞として扱われることもあります。
- jusqu’à:〜まで
- près de:〜の近くに
- il y a:〜前
これらは成句表現として、後にくる名詞を導いて意味を補足することができるのです。
正確に言えば、前置詞句と呼ばれるものです。
同じような感じで、以下の表現もあります。
でも、これって前置詞句ではありますが、いわゆる学習初心者が知りたいと思っている前置詞は「de」であり、「loin」の単語を知っていたらこの表現の意味はわかります。
なので、これが前置詞の表現を一覧にしてまとめるのはムズカシイという理由です。
挙げだしたら、キリがなくなってしまいます。
これによって、前置詞一覧というときは、頻度の高い前置詞や前置詞句表現をまとめたものが多いです。
いろんな文章を読みながら、よく出てくる表現を身につけていきましょう!