今回の記事はフランス語の「縮約形」について文法的に解説していきたいと思います!
・縮約形って聞いたことないけど何のこと?
・具体的どう形が変わるのか教えてほしい!
②:前置詞 à が関係する縮約
③:前置詞 de が関係する縮約
この記事の構成はこんな感じです。これを読めば、もう縮約形についてはしっかり理解できているはずですよ!
フランス語の前置詞
まずは、フランス語の前置詞の中でも「超重要」な2つを見ておきましょう!
それは、以下の2つです。
- à
- de
この2つは、他と比べてもいろんな意味と用法があり、使用頻度も高いです。
ここだけ先にざっくり確認しておきます。
前置詞 à
前置詞 à は、英語でいうと to や in のような役割をします。
縮約形との関連でいうと、
- 場所・方向 à Tokyo
- 対象 à toi
- 用途 salle à manger
- 付属 café au lait
こんな感じの意味がありますね。
前置詞 de
前置詞 de は、英語でいうと of や from のような役割をします!
こちらも縮約形との関連でいうと、
- 出身 du Nord
- 主題 parler de son ami
- 起点 rentrer de l’école
- 所有 le stylo de Pierre
- 性質 un garçon de génie
こんな感じの意味で使われます。
ここまでが基本の確認です。次から、やっと本題に入ります。
縮約の意味
では具体的な説明です。
でも、いきなり「縮約形」っていう言葉だけ聞いても、なんのことかイマイチ理解しづらいかもしれません。
ここを簡単に説明すると、
- 前置詞と定冠詞が重なると
- 2つの単語がくっつく
こういうことなんです。
café au lait
例えば、「café au lait」というフランス語を見てみましょう。
縮約していない形だと、café à le lait となるのですが、ここで「前置詞+定冠詞」が重なることによって、2つの単語がくっついて au になっているのです。
ややこしいですが、文法的にそういうルールがあるということですね。
これで「縮約」という言葉の意味がイメージできるようになったでしょうか。
具体的な縮約の仕方
では、具体的にどのような形で「前置詞」と「定冠詞」がくっついて、変形するのかということを確認しておきましょう。
縮約に関わるのは、この4つの単語です。
- 前置詞 à と de
- 定冠詞 le と les(女性形単数の la は関係なし)
この4つです。女性形単数の la はくっつかないのがポイントですね。
では、それぞれがくっついた形を以下でまとめます。
- à + le → au
- à + les → aux
- de + le → du
- de + les → des
こんな感じでくっついて形を変えるので、覚えておきましょう!
例文
これだけで終わるとちょっと寂しいので、このような変形をした具体例を最後に挙げておきましょう!
- 【au】café au lait カフェオレ
- 【aux】tarte aux pommes りんごのタルト
- 【du】salon du chocolat チョコレートの祭典
- 【des】des États-Unis 「アメリカ」から
最後の、des に関しては、複数形の不定冠詞の des とパッと見では区別が難しいです。この点はどちらなのかを意識して見ないといけませんね。
あと、「アメリカ」という国は、「州」の集まりなので複数形を用います!
Je reviens des États-Unis.
という感じで使います。
以上が、フランス語の縮約形の解説でした!