【moiやtoiなど】フランス語の強勢形ってどんなときに使うの?使い方を紹介!

今回の記事では、フランス語の人称代名詞「強勢形」の使い方について解説していきたいと思います。

 

人間
・moiとかtoiのことってだけは分かるけど、、、

・どんなときに強勢形を使うのか知りたい!

・例文と一緒に学びたいな〜

 
 
こんな疑問に答えた記事になっています。
フランス語の勉強をしていて、ある程度知識が蓄積された人でも、強勢形?なにそれ?って思う方は意外と多いかもしれません。
でも大丈夫です。形も一つなので、いつ使えばいいかを覚えたらいいだけだからです。
①:人称代名詞と強勢形とは?
②:強勢形を使うとき
③:
命令形で使うとき

この記事はこんな感じの内容になっています。これを読めば、もう「強勢形」についての理解は完全にできているはずです!

それでは見ていきましょう!

人称代名詞の強勢形とは?

英語学習でも、最初の方に人称代名詞の変化について勉強するはずです。

いわゆる「I my me mine」みたいなヤツです。

たしかに、これと同じような雰囲気で、フランス語でも人称代名詞は表になっていていることはありますよね。

でも、イマイチ対応していなくて単純に英語と比較して理解するのは難しいということだけ頭に入れておきましょう。

最初の確認

そもそも人称代名詞ってなんのことなの?という方は、もっと簡単な説明をした記事があるのでこちらから見てください。

【êtreの使い方】フランス語文法、jeやtuなどの人称代名詞について知ろう

これをしっかり理解してからスタートしましょう!

主格が変化する

簡単にまとめると、強勢形は人称代名詞の変化の中の一つですね。

  • 「私は」 je →「わたしを」という目的語 mon / ma 
  • 「あなたたちは」 vous →「あなたたちの」という所有格 votre

このように形を変えるのです。

その変化する中の一つの形が「強勢形」なのです!

強勢形になったときにどんな形になるかということを、まずは表で理解しておきましょう!

【人称代名詞の強勢形】 単数 複数
1人称 moi nous
2人称 toi vous
3人称 lui / elle eux / elles

強勢形を使うとき

それでは、実際にこの強勢形を使うときの代表的な場面を挙げていきましょう!

今から挙げるのは、全部で4パターンあります。

  1. 文頭において強調するとき
  2. 比較するqueの後ろ
  3. 前置詞の後ろ
  4. 命令文のとき

これを覚えておけば、とりあえずは問題ないでしょう!

1. 文頭に置いて強調するとき

まずは、文頭で強勢形を置いて、その文の主張を強調したいときに使います。

主張を強くするといっても、内容を強調したいのではなく、moi なら「わたしは」という点をよりアピールしたいときですね。

たとえばレストランなどで注文するときに、

Moi, je voudrais prendre ça. 
(これが欲しいですという丁寧な言い方)

と言ったりします。何人かでレストランに行っても、わたしがこれを注文するのですよ!ということを強調する働きがあります。

ちなみに同じような使い方ですが、もし一緒に友達とフランスに旅行していて、彼がフランス語を話せなかったとします。

その場合はどのように店員さんに彼のオーダーを伝えますか?

Lui, il prend ça.

これでオッケーです。

他にも、定型表現みたいになっていますが、Moi aussi.(わたしも)という言い方もありますよね。英語でいうMe too. です。

2. 比較する文のqueの後ろ

次に挙げるのは、比較級queの後ろに置くときです。

さきほどの使い方とも似ているのですが、今度は文頭ではなく que の後ろです。

一つ目の使い方では、「わたしは」ということを強調するはたらきがあることをすでに上で述べました。でもこれって簡単に言うと、他者と比較して「わたしは」って強調したいわけですよね。

だからこれも同じように

  • 対比」があって
  • 強調」したい

ということには変わりはありません。

Tu parles plus couramment le français que moi.
あなたはわたしより流暢にフランス語を話す。

こんな感じです。比較文のqueの後ろでは強勢形を使います。

3. 前置詞の後ろ

3つ目に挙げるのは、前置詞の後ろに人称代名詞がくる場合です。もう、これはそうなんだ!ということで覚えてしまいましょう。

例をいくつか挙げておきますので参考にしてください。

  • sur moi
  • sans toi
  • chez lui
  • à nous
  • avec vous

Je vais à l’université avec lui. わたしは彼と大学に行く。

4. 命令文のとき

4つ目に挙げるのが、命令文のときに使うものです。

Tu me regardes. あなたはわたしを見る。

この文を「わたしを見て!」という命令形にしたいとき、どのように作ればいいか知っていますか?

なんと、me が moi にかわって動詞のうしろに移動しハイフンでつなぎ、

Regarde-moi ! 

となるんです。

このときに強勢形に変わるのは、moitoi だけなんですね。ちょっとここでこの説明をすると長くなってしまいそうなので、これについては、命令文の説明で詳しく記事にしたのでこちらから見てみてください。

命令文の使い方がそもそもハッキリわからない方は、こちらを先に見ておくと良いかもしれません。

以上がフランス語の強勢形の意味と用法の説明でした!

参考にしていただければ幸いです。

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