この記事は、基本動詞êtreの活用を学びながら、フランス語の「人称代名詞」を解説していきます!
・人称代名詞ってなに?
・フランス語の文はどうやって作るの?
②:人称代名詞とは?
③:動詞êtreの活用について
記事構成はこんな感じです。
この記事を読んだら、もうフランス語の文についてだいたいイメージできるようになっていると思います!
フランス語の文型とは?
まずはêtreについて扱う前に、フランス語の文型にはどんなパターンがあるのかということを挙げておきたいと思います。
ぼんやりと全体をまずは把握した上で、
「自分が今から学ぶ内容はどこなのか」
ということがわかっている方がスッキリ理解できることもあります。
全部で6パターン!
ではまず、フランス語の文型を全パターン挙げます。
フランス語の文章は、99パーセント以下のどれかに該当します。
- 主語(sujet)+動詞(verbe)
- 主語+動詞+属詞(attribut)
- 主語+動詞+直接目的補語(complément d’objet direct)
- 主語+動詞+間接目的補語(complément d’objet indirect)
- 主語+動詞+直接目的補語+間接目的補語
- 主語+動詞+直接目的補語+属詞
これが全部のパターンです。
まずはこれを覚える必要は全くないので安心してください。
ではなぜこれを列挙したのかというと、この記事で書く内容の重要性に気づいてもらうためです!
これを示した上で、
- フランス語には必ず必要な主語について
- 主語になる人称代名詞の種類
- 主語に付く動詞の基本中の基本êtreについて
の3点を話していきたいと思います。
フランス語は主語が必ず必要
まず言えることは、フランス語の文法には必ず主語がいるということです。
この点は、日本語から類推して考えることはなかなか難しい点ではないでしょうか。
なぜなら、日本語は主語を省略できる言語であり、もっと言えば主語を省略していることがかなり多い言語だからです。
友人同士の以下の会話を見てみましょう。
日本語は主語が省略できる
Aさん:今日も疲れたね〜!最近体調どう?
Bさん:おかげさまで一応体調は崩してないよ。C君は風邪ひいたみたいだけど。
Aさん:なんかここ最近は咳してたもんね。
Bさん:まぁ自分たちもいつ体調崩すか分からないから、気をつけようぜ!
上の日本語での会話を見てください。
このように日本語では、主語を省略していても会話が成り立つのです。
しかしフランス語ではこのような省略はなく、必ず先頭に主語をつけなければならないのです。
主語を補うと以下のような会話になります。
Aさん:今日も(わたしたちは)疲れたね〜!(あなたは)最近体調どう?
Bさん:おかげさまで(わたしは)一応体調は崩してないよ。C君は風邪ひいたみたいだけど。
Aさん:なんかここ最近は(C君は)咳してたもんね。
Bさん:まぁ自分たちもいつ体調崩すか分からないから、(わたしたちも)気をつけようぜ!
すごく意味不明な例文でごめんなさい。
英語で考えると楽
このような文法は、英語で考えてみると簡単に理解できます。
英語でも主語や述語が多くの場合必要なように、フランス語でも同じことが言えます。
中学や高校で英語を勉強した人がほとんどだと思うので、新しくフランス語を勉強する人にとっては、このような知識も存分に活かしていきましょう!
ただ、英語とフランス語で異なる表現をする場合も多いので、あくまで目安にとどめておくべきでしょう。
人称代名詞について
1人称・2人称・3人称
まずはそれぞれの人称の説明をしていきましょう!完結にまとめます!
- 1人称:話している人のこと
- 2人称:話を聞いている人のこと
- 3人称:話し手でも聞き手でもない人
つまり上の例で言うと、AさんがBさんに話すとき、
- Aさんが自分について話すときは1人称
- Bさんについて話すときは2人称
- Cさんについて話すときは3人称です。
さらに、これらにはそれぞれ単数と複数があります。
これを日本語とフランス語でまとめてみましょう。
- 【1人称】(単数)わたし je(複数)わたしたち nous
- 【2人称】(単数)あなた tu(複数)あなたたち vous
- 【3人称】(単数)彼・彼女 il,elle(複数)彼ら・彼女ら ils,elles
3人称はモノに対しても使える
ここで覚えておくべき点は、3人称はモノに対しても使えるということです。
簡単に言うならば、英語で言うと、
- 「英語のI」がフランス語のje、
- 「英語のyou」がフランス語のtu、
- 「英語のwe」がフランス語のnous
と、ほとんど同じような意味で使います。
ここで英語ならば、モノが代名詞を取るとき「it」という代名詞を使います。
しかしフランス語では、名詞も男性名詞と女性名詞がありますから、
- 男性名詞の場合は「il」
- 女性名詞の場合は「elle」
- 男性名詞が複数のときは「ils」
- 女性名詞が複数のときは「elles」
という代名詞を使います。
ちなみに、男性名詞のモノと女性名詞のモノが混在しているモノたちを指すとき、あるいは男性と女性が両方含まれる人たちを指す場合は、「男性型」で受けます。
基本動詞 être
ではさっそく動詞êtreの使い方を見ていきましょう!
原形はêtreですが、これも英語のbeと同じように主語によって「活用」します。
そしてフランス語の場合、英語よりも活用の種類が多く、上で挙げた6パターンの活用が基本的に存在することになります。
êtreの活用6パターン
6パターンの活用表を載せておきます。
- 【1人称単数】je suis
- 【1人称複数】nous sommes
- 【2人称単数】tu es
- 【2人称複数】vous êtes
- 【3人称単数】il / elle est
- 【3人称複数】ils / elles sont
他はこんなにややこしくない!
この6種類の活用を見て、ちょっとドン引きする人もいるのではないでしょうか。
あまりにも覚えるのがめんどくさいです。
でもご安心を。
この動詞はかなりややこしいタイプの動詞で、他の動詞はもっと覚えるのが簡単です。
逆に言えば、これはもう覚えるしかないです。一生懸命がんばってください!
以上がフランス語の人称代名詞の説明と、基本動詞 être の活用です。みなさんのフランス語学習の参考になれば幸いです!
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