今回の記事では、フランス語の「聞く」という意味の動詞について解説したいと思います。
外国語学習をするとき、日本語をベースに考えてしまうと、フランス語の単語も日本語訳したものだけを覚えてしまいがちです。
でも当たり前ですが、
訳というものは完全にイコールの意味になることは難しい
ということは覚えておかなくてはいけません。
ですので、単語が持つニュアンスという点を重視しながら、解説していきたいと思います。それではさっそく見ていきましょう!
「聞く」という単語
さて、フランス語で「聞く」という単語は2種類ありますね。
écouterとentendre です!
この違いはしっかりと理解しておきましょう!
ズバリこの違いは、「聞く」という行為が意識的か意識的じゃないかという違いで使い分けます。
意識的というとなんだか分かりにくい言い方ですが、要は
- 「聞こうとしている」
- 「自然に聞こる」
この違いですね。
・自然に聞こえる…entendre
écouter → わざわざ自分で積極的に聞く
entendre →まわりの音が自然に耳に入る
英語で言う、listenとhearの関係に似ていますね。
ここからは例文も交えながら詳しく見ていきましょう。
écouter
先ほども確認した通りécouterは「意識的に注意して聞く」という意味です。
普段耳を傾けて聞いているものには、この単語を使いましょう!
例文
まず、代表的なものが「音楽」ですね。また、同様にラジオなどの情報も意識的に聞かなければなりません。
- écouter de la musique(音楽を聴く)
- écouter les informations à la radio(ラジオで情報を聞く)
あと押さえておけなければならないのが、「人の話を聞く」という言い方ですね。
- Écoutez-moi ! (私の話を聞いてください。)
- Je vous écoute.(お伺いします。)
Je vous écoute.はレストランで注文を聞かれるときにもよく耳にしますね。
この「人の話を聞く」という意味では、目的語が人称代名詞じゃなくても使えます。
- écouter les conseils de ses parents(両親の忠告を聞く)
entendre
さて、次はentendreです。これは、わざわざ積極的に聞こうとしないものに使います。
例文
まず、自然の音は自然に耳に入ってきますよね。ややこしいですけど。
- entendre du bruit(騒音が聞こえる)
- entendre qu’il pleut(雨が降っているのが聞こえる)
あと使用頻度が高い場面としては、電話の時でしょうか。
- J’entends pas bien. | j’entends mal.(よく聞こえません。)
- Tu m’entends ?(聞こえてる?)
まとめ
理解できましたでしょうか。最後にもう一回まとめておきます。