今回の記事では、フランス語の重要な動詞「allerとvenirの特殊用法」について解説していきたいと思います。
- 近接過去とか近接未来ってどういう時制?
- 使い方を例文と一緒に教えて欲しい
- 単純未来と近接未来の違いってなに?
②:近接未来・近接過去の使い方とは
③:使う時の注意点
この記事の構成はこんな感じです。これを読めば、今までよりも表現の幅は確実に広がっているはずですよ。
それでは、さっそく見ていきましょう!
allerとvenir
それではまず、allerとvenirという動詞の文法的な確認からしていきましょう。
この2つはめちゃくちゃ重要な動詞なので、すでに基礎的なことは知っている方がほとんどだと思いますがお付き合いください!
意味
allerとvenirの動詞の意味は、ムズカシく考える必要はないです。
- aller:行く(英語でいうgo)
- venir:来る(英語で言うcome)
単純に「行く・来る」だけでも覚えておけば、とりあえず知識として十分です。
でも念のため「英語でいうと」という部分を覚えておくことで、応用の幅がきくかもしれませんね。
ここまでは、Ça va ?(vaの不定形はaller)
活用
次に確認しておかなければならない点は「活用」です。
これに当てはまる動詞は、法則を覚えるよりもちゃんと一つ一つ確認して覚えることの方がコスパがいいと思っています。
もちろん規則動詞は法則を勉強した方が効率がいいので、まずはこちらの記事から勉強することをオススメします。
- je vais
- tu vas
- il va
- nous allons
- vous allez
- ils vont
- je viens
- tu viens
- il vient
- nous venons
- vous venez
- ils viennent
基礎的なことは、ここまででオッケーです!
近接未来・近接過去
さて、いよいよここからが「特殊用法」の話ですね。先にズバリ、要点をまとめて以下で示しておこうと思います。
- 「近接未来」aller + 動詞の不定形:〜するつもりです
- 「近接過去」venir de + 動詞の不定形:〜したところです
こんな感じのイメージです!
要は、近い未来や近い過去について表現する時に使う表現ですね。
これを使えば、「単純未来」「半過去」「複合過去」の動詞の変化を覚えていなくても、「現在」の時制で使える表現が増えます。
どれぐらいの近さか
「どれぐらいの近さか」という点については、結構ムズカシイところがあります。
- aller + 動詞の不定形:曖昧
- venir de + 動詞の不定形:だいたい決まっている
allerを使った表現
- 1分後のこと
- 明日のこと
- 1週間後のこと
どれについても使っている例をよく見ます。逆に、明日でも単純未来を使うこともあります。
例文
なにはともあれ例文を見て理解する方がいいと思うので、いくつか挙げておきます。
【aller + 動詞の不定形】
- Je vais parler acheter un stylo demain.
わたしは明日ペンを買いに行きます。 - Le train va arriver dans trois minutes.
電車が3分後に到着します。 - Je vais patir en France la semaine prochaine.
わたしは来週フランスに出発します。
【venir de + 動詞の不定形】
- Je viens de téléphoner à mon ami.
わたしは友達に電話したところです。 - Le bus vient de partir il y a 2 minutes.
バスは2分前に出発したところです。
注意点
ただし、この近接未来・近接過去の表現には注意すべきポイントがあります。
例えば、以下のような文を見てもらいましょう。
わたしは空港に友達を迎えに行く。
これは、 近接未来の表現ではありません。
1時間後に迎えに行くというときは、
Je vais aller chercher mes amis dans une heure.
という言い方が正解です。ここを間違えないようにしましょう!
ポイント整理
ちょっとややこしくなってきたので、要点をまとめておきましょう!
- aller + 動詞の不定形:近接未来
- aller + 動詞の不定形:〜しに行く
- venir de + 動詞の不定形:近接過去
- venir + 動詞の不定形:〜しに来る
以上が、allerとvenirの特殊用法の解説でした!