今回の記事では、わたしが考えるフランス語を話せるようになるための効率的な学習の進め方について紹介したいと思います。
・どう勉強していったらいいか迷い中
・とにかく文法だけやるのは非効率なの?
②:学習すべき4つの柱
③:効率を高める3つ要素とは
この記事はこんな感じの内容になっています。これを読めば、学習内容を吸収する速度を速めてくれると思います。
ポイントの全体図
フランス語の文法だけを勉強していても、発音だけを勉強していても上達することはできませんよね。また、正しい勉強法を知っていたとしても、モチベーションが維持できなかったら途中で挫折することになります。
そこで必要だと思うことを簡潔にまとめました。
以下の通りです。
【効率的な勉強のためにすべきこと】
- 文法知識の習得
- 定型フレーズパターンの暗記
- リスニングの練習(耳を慣らして処理速度を上げる)
- ボキャブラリーの構築
- 正しい勉強法
- モチベーションの維持
- コミュニケーション能力・異文化への興味など
最短ルートで自然とフランス語で会話できるようになるまでもっていくには、このような力を身につけなければならないです。
そのことを理解し、計画を立てて進めていく必要があります。
学習すべき4つの柱
それではさきほど箇条書きで挙げたものを、順番に説明していこうと思います。
もう一度確認しますね。学習すべき内容は、この4つです。
- 文法知識の習得
- 定型フレーズパターンの暗記
- リスニングの練習(耳を慣らして処理速度を上げる)
- ボキャブラリーの構築
文法知識の習得
まずは、文法知識。
これは基本ですので絶対に必要なものです。
なぜなら、文法をおろそかにして、アウトプット中心の学習をしていたとしても、文法の知識がないと最終的に伸び悩んでしまうからです。
ですから、まずは活用や動詞のパターン、性数一致や時制など、必要となることはすべて地道に勉強しましょう。
自分が使いやすそうな文法書を一冊用意して、分からない項目を少しでもクリアしていきましょう。ポイントは、最初からいきなり完璧に理解しようと思わないことです。文法も、わからない部分が出たら辞書的に使っていくというのもオススメです。
定型フレーズパターンの暗記
次に、定型フレーズの暗記です。
なぜなら、フレーズパターンを暗記していないと、文法知識があったとしても話せるようになるのは難しいからです。
なので、ある程度はフレーズを覚えておきましょう。
話す時は、この覚えたフレーズを組み合わせることで文を作ります。
たとえば、わたしはフランス人とフランス語を話すのが好きです、と言いたいとき、
- 好きなものを言うときは、J’aime+動詞の不定形
- フランス語を話す、という表現は、parler français
- フランス人と、という表現は、avec les français
このように覚えているフレーズを組み合わせることで、文章をすぐに作ることができるようになります。そのためにも、このようにたくさんの引き出しとなるフレーズを覚えていくことが大事です。
これも、会話に使えそうな文章がたくさんある暗唱用の参考書を一冊用意して、文章をそのまま覚えていく方法が良いと思います。
パターン2:台詞を見ながら聞いて書きとる
パターン3:会話全体を聞いて覚える
パターン4:役割練習などを行う
リスニングの練習
リスニングの勉強は、ある程度の文法やボキャブラリーを蓄えてから行うものだと思われがちです。
しかし、並行して初期段階からやっていくことが重要になります。なぜなら、フランス語を聞くことは、フランス語を話すことの上達に直結すると言えるからです。
リスニングが必要な理由は以下の2点です。
- 耳を慣らしてフランス語に慣れるということ
- 聞いてから理解するまでの処理速度を速くするということ
リスニングは耳を慣らすためだけと思われがちです。ですが、このフランス語の処理速度を速めるというのは、とても重要だと思っています。
これはいきなり上達するものではないので、早い段階から工夫してリスニング対策はしましょう。
特に初期段階はフランス語を聞いて慣れるということが大事ですので、自分が理解できるレベルの音源ならなんでもいいと思います。文法でも単語帳でも、勉強するときは音源を用意して必ず聞きながら確認するようにしてください。
こちらも、さきほど紹介した「東外大言語モジュール(フランス語)」がおすすめです。
ボキャブラリーの構築
ボキャブラリーの構築は他の上記の点と違うところがあります。
それは、どんなに上達しても地道にやっていく必要があり、ゴールはないという点です。
学習初期の段階は単語帳などを用いて頻出単語をしっかりと覚える必要があると思います。
しかしそれ以降は、とにかくひたすら分からない単語を調べる習慣をつけることが重要です。
- 何回も繰り返して新しい単語を見ることと
- 調べた単語に関連する知識を身につけること
これで、自然にボキャブラリーが増えていくはずです。
効率を高める3つの要素
ここまでは具体的な勉強内容の話でしたが、これだけを実践するのでは不十分です。
この4つの学習の柱を理解した上で、効率を高める3つの要素を意識して勉強する必要があるでしょう。
もう一度確認しますね。意識すべき要素は、この3つです。
- 正しい勉強法
- モチベーションの維持
- コミュニケーション能力・異文化への理解力
正しい勉強法
上記で、フランス語を勉強する上でするべき4つの柱を確認しましたが、一番大事なのはこれを「正しい方法」で行うことです。
この勉強法の違いによって、学習の習熟速度に格段に違いが生じてきます。
例えばさきほど、「ボキャブラリーの構築が重要」という内容を書きましたが、ボキャブラリーの構築方法も様々です。
以下の2パターンでは、どちらが効率的か分かりますよね。
- 試験対策の問題を解いてみて、出てきた単語を調べて、音源で確認しながら声に出して書く
- とりあえず辞書の最初から出てきた単語を紙に五回書いていく
単純に趣味として、好きなペースでフランス語をやっていきたいのならどんな勉強法でも問題ないと思います。
ですが、できるだけはやく話せるようになりたい!という気持ちが強いのであれば、しっかりと自分の勉強法を見つめ直す必要があります。
モチベーションの維持
当たり前のことかもしれませんが、モチベーションの維持はフランス語の上達に必須です。
なぜならしっかりとモチベーションを維持することで、
- 学習時間を長くすること
- 学習の集中力を維持すること
という効果が期待できるからです。
これは一見精神論のようにも思えますが、ちょっとした工夫でコントロールできることもあります。
まずは、以下に挙げる点を自分で整理してみてください。
- 何の影響を受けてフランス語の勉強をしようと思ったのか
- フランス語を使ってどうなりたいのか
フランス語を勉強する動機はどんなものでも、たとえそれが変化していったとしてもいいと思います。
でも、この2点なしでモチベーションを維持するのは厳しいと思います。
こうなりたいから頑張ろう!という気持ちを持つことは、ちょっとした文法知識よりもフランス語学習に必要なものかもしれません。
コミュニケーション能力や異文化への関心など
これは意外と盲点かもしれません。
しかし、フランス語の学習の特に「会話」においてはものすごく影響を与えるものだと思います。
相手の行動一つをとっても興味を持つ人と持たない人がいます。
日頃から時事問題に目を向けてみたり、自分の興味のある分野を調べたりする習慣が大事なのかもしれません。
まとめ
以上が、私が思う、効率的な学習計画の立て方の基本です。
【効率的な勉強のためにすべきこと】
- 文法知識の習得
- 定型フレーズパターンの暗記
- リスニングの練習(耳を慣らして処理速度を上げる)
- ボキャブラリーの構築
- 正しい勉強法
- モチベーションの維持
- コミュニケーション能力・異文化への興味など
上で示したフランス語の勉強内容の4つの大きな柱ができていれば、読み書き聞き話しを総合的にバランス良く身につけることができます。そして、それはフランス語の基礎力になりますから、話す力に直結します。
さらに、正しい勉強法と異文化の世界に前向きな姿勢を持つことで、その効率を伸ばすことができるでしょう。
あとは、それを計画的にコツコツと努力するだけです。
ここに説明は不要だと思います。
少しでも勉強法で迷っていらっしゃる方の参考になれば幸いです。
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