今回の記事はフランス語の、「〜することができる」という可能の表現について書いていきたいと思います!
・「可能」の表現っていろいろあるからややこしい
・例文と一緒に分かりやすく教えて〜
後半:それぞれの説明と違いについて
この記事はこんな感じの内容になっています。これを読めば、「〜することができる」といういろんな表現をマスターできますよ!
紹介する4つ
それではズバリ、結論からいきましょう!
今回紹介する「可能」の表現は、以下の4つです。
- pouvoir
- savoir
- être capable de
- arriver à
これを見て、すぐにピンとくる方もいるかもしれないし、新しく見る表現がある方もいるかもしれません。
どちらにせよ、これらの違いも含めてしっかり覚えていきましょう!
pouvoir
使い方
まず一つ目に挙げるのは、助動詞のpouvoirです!
これは、
主語+pouvoir+動詞の不定形
という語順で使われますね!
外的要因
これは、どういうニュアンスで「可能」を表しているかというと、
外的な要因が整っている!
という意味での可能を表します。
例えば、Je peux y aller.(わたしはそこに行けます)という文で説明すると、
別にその人の能力が大きく関係しているわけではありません。
その目的地までの距離を歩くことができる体力を持っているかということではなく、外的要因が整っているかということを意味します。
例えば、外的要因としては以下のようなことでしょう。
- そこまでの移動手段はあるか
- 前後の予定に時間の余裕があるか
- 風邪をひいたりしていないか
こういった外的要因をクリアしてそこにいけますよ!という意味で、使われます。
物も主語になる
もう一つの特徴は、「物が主語になることもある」という点です。
具体例を挙げると、
Cette salle peut contenir 500 personnes.
この部屋は500人を収容できる。
こんな感じですね。
savoir
使い方
次は、動詞のsavoirです。
これは「知っている」という動詞で勉強した方が多いかもしれません。
でもこの動詞も「pouvoir」のように、
主語+savoir+動詞の不定形
で、「〜することができる」という表現をすることができます。
能力があること
この動詞は、知っているということが元の動詞ですから、「やり方」を知っているというニュアンスですね。
それをする能力がある!
という意味で、「可能」を表現します。
具体的には以下のようなことです。
- savoir nager … 泳ぐことができる。(健康という意味ではなく、泳ぎ方を知っている)
- savoir lire et écrir … 読み書きできる。(文字を学んでいる)
それを学習するなりして「知っている」ことを表すので、基本的に主語は「人」です。
être capable de
3つ目は、「être capable de 〜」という表現です。
de のあとには、「名詞」か「動詞の不定形」が当てはまります。
これは、上のsavoirと意味は基本的にはほとんどかわらず、「人や物の能力を表現する」ことができます。
ですが、ここで紹介する表現の中で唯一もつ意味が、
ポジティブなだけではない!
ということですね。
「〜できる」という意味を紹介していますから、基本的にはポジティブな表現になっています。
でもこの表現は、「〜することができる」だけではなくて、「〜しかねない」という若干の否定的なニュアンスも持つことがあります。
Il est capable d’oublier son rendez-vous.
彼は、会う約束を忘れかねない。
arriver à
最後に紹介するのが、arriver à という表現です。
これは、日常生活では否定形で聞くことが多いんじゃないでしょうか。
意味としては、
努力の末に何かを達成する
このようなニュアンスで、「〜できる」という意味を持ちます。
Je n’arrive pas à trouver mon sac.
カバンを見つけることができない。
こんな感じで使います。
これはカバンの場所を予知する能力があるわけでも、探すだけの環境が整っているわけでもありません。
頑張って探したのに、見つからない!
こんな感じの状態をいうときに使いますね。
まとめ
最後にまとめです。
しっかり整理して覚えておきましょう!
【可能の表現4つ】
- pouvoir →外的要因が整っている
- savoir →学習などによって身についた能力がある
- être capable de →「能力がある」+「〜しかねない」
- arriver à →努力の末に達成してできる
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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