【plus,aussi,moins】形容詞と副詞のフランス語の比較級・最上級について使い方を解説【例文】

今回の記事はフランス語の「比較級と最上級」について文法的に解説していきたいと思います!

人間
・比較級ってどういうときに使うの?

・比較級を作るときに必要な単語を知りたい!

・とにかくわかりやすく例文と学びたいな〜

 
こんな疑問に答えた記事になっています。
比較級や最上級の表現って、イマイチ使い方がややこしくて苦手意識がありますよね。
でも法則はシンプルなので大丈夫です。例文とともに分かりやすく解説しますよ!
①:比較級の3つのパターン
②:最上級の用法について
③:不規則な変化をする形容詞たち

この記事の構成はこんな感じです。これを読めば、もう比較級や最上級の使い方を把握できているはずですよ!

それでは、さっそく見ていきましょう!

比較級とは

3種類ある

まずは比較級といっても、3つの種類があります。これを確認しましょう!

  1. 優等比較級…より〜だ
  2. 同等比較級…と同じくらい〜だ
  3. 劣等比較級…ほど〜ではない

3つの比較級についてですが、名前だけ見たらなかなかイカツイです。でも心配することではありません。

まずはこれらのイメージをはっきりさせておきましょう!

優等比較級

優等比較級というのは、「より〜だ」という表現ですね。

  • この犬はあの犬より大きい
  • 彼はわたしの父親よりも優しい
  • わたしは彼よりも速く走る

こんな感じの文を作りたいときに、使う表現です。

同等比較級

次に、同等比較級です。これは、「〜と同じくらい」という言い方ですね。

  • この時計は、この服と同じぐらい高いです
  • 彼は彼女と同じくらい真面目に勉強する

こういう表現ですね!

劣等比較級

3つ目が、劣等比較級です。「ほど〜ない」という表現です。

  • わたしは彼ほど背が高くない
  • 彼はわたしほど朝早く起きない

このような文を作るときに使います。

比較級の作り方

では、比較級の作り方を具体的に見ていきましょう。

覚えておくべき単語は、

plus… 英語で言うmore
aussi(si)… 英語でいうas〜as
moins… 英語で言うless

que… 英語で言うthan

この単語です!

英語のように、形容詞に−er, −est を付ける表現はありません

これらを使って、

plus, aussi, moins + 形容詞 or 副詞 + que + 比較対象

形容詞と副詞の場合は、この語順で使いましょう。

ちなみに比較対象に人称代名詞がくるときは、「強勢形」を使います。

人称代名詞の強勢形:moi, toi, lui, eux, nous, vous, elle, elles
詳しくはこちらで解説しています。「フランス語の強勢形とは

形容詞

では、形容詞の比較級を例文とともに見ていきます。

  • Tu es plus grand que lui.
    あなたは彼よりも背が高い。
  • Je suis aussi gentil que toi.
    わたしはあなたと同じくらい親切です。
  • Elle est moins grande que son père.
    彼女は父親ほど背が高くない。
形容詞の比較の場合は、名詞と性数一致することをお忘れなく!

こういう感じです。とても簡単ですよね。

副詞

副詞も同じように使います。

  • Tu marches plus vite que moi.
    あなたはわたしよりも速く歩く。
  • Marie parle aussi couramment le japonais que toi.
    マリーはあなたと同じくらい流暢に日本語を話す。
  • Ça coûte moins cher que ton chapeau.
    これはあなたの帽子ほど高くないです。

副詞の使い方も似たようなものですね。

名詞

続いて名詞の場合の解説です。

名詞の場合は、以下の表現のものと同じような使い方をします。

  • beaucoup de + 名詞
  • un peu de + 名詞

こんな感じのものです!

あと、同等比較級の場合は、使う単語か変わって autant になります。

plus, autant, moins + de + 名詞 + que + 比較対象
この語順です。例文を見ながら確認しましょう。
  • Je gagne plus d‘argent que toi.
    わたしはあなたよりもお金を稼ぐ。
  • Elle a autant de stylos que moi.
    彼女はわたしと同じくらいペンを持っている。
  • Il a moins de livres que toi.
    彼はあなたほど本は持っていない。

これで比較級に関してはバッチリです。

 

最上級とは

続いて最上級を見ていきましょう。この使い方は2種類ですね。

  • 優等最上級
  • 劣等最上級
これは、先ほどの比較級に定冠詞をつければいいだけです。
なので、
定冠詞 + plus, moins + 形容詞、副詞
これに、比較の範囲を示したいときは de+比較範囲 をつけます。
使い方は、比較級が理解できていれば簡単だと思います。
最上級を使うパターンは限られてくるので、どのような場合に使うかを見ておきましょう。
  1. 名詞を修飾するとき
  2. 属詞の働きをするとき
  3. 「でもっとも〜なひとり」というとき
この3パターンを解説していきます。

最上級の使い方

名詞を修飾, 属詞の役割

これは、「形容詞」としてふだん使っているところを「定冠詞+plus(moins)+形容詞」の形で置き換えたバージョンです。

  • 名詞を修飾する場合は、「名詞+形容詞」le ciel bleu.
  • 属詞として使う場合は、「〜〜 être 形容詞」Tu es belle.

このような使い方の形容詞のところに当てはめましょう。

  • 【名詞+形容詞】
    Tu es la plus belle femme.
    あなたは最も美しい女性だ。
  • 【S+V+C(形容詞)】
    Il est le plus grand de la classe.
    彼はクラスで一番背が高いです。

これだけで大丈夫です。

これは前からかかる形容詞もあるので、不安な方は最上級よりも形容詞の使い方を頭に入れておく方が先かもしれません。

形容詞の使い方をまとめて解説した記事→ こちら
形容詞の性数一致について解説した記事→ こちら

もっとも〜な一つ

最後に紹介するのが、「もっとも〜なうちの1つ」という表現です。

英語で言うと、one of the most 〜〜みたいなやつですね。これは、ほとんど英語と同じように対応しています。

une des plus belles femmes 

「もっとも美しい女性のひとり」という意味ですね。

une des femmes les plus heureuses
うしろから形容詞がかかるパターンでは、定冠詞を忘れないように気をつけましょう。

特殊な形容詞

最後に、このような変化の仕方ではない特殊な形容詞を紹介します。

英語でいうと、good, better, best とかの形容詞ですね!これはフランス語では、bonとbienです

形容詞 bon

  • plus bon → meilleur
  • plus bonne → meilleure
  • plus bons → meilleurs
  • plus bonnes → meilleures

これらに、定冠詞をそれぞれ le, la, les, les をつけたら最上級です。

副詞 bien

  • plus bien → mieux
  • le plus bien → le mieux

この逆もそうですね。

形容詞 mauvais

  • plus mauvais → pire
  • le plus mauvais → le pire

以上が、フランス語の比較級と最上級についての解説でした!

ライオン
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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もう一度、念のため合わせてこちらの記事もどうぞ。
形容詞の使い方をまとめて解説した記事→ こちら
形容詞の性数一致について解説した記事→ こちら
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