今回の記事は初心者の人が知っておくべき「フランス語の特徴」について解説していきたいと思います!
・独学で勉強しようと思うけど何からすればいいか分からない
・初心者がまず知っておくべきことはなに?
②:知っておくべき特徴まとめ
③:参考記事
この記事の構成はこんな感じです。これを読めば、ざっくりフランス語がどんなものかつかめていると思います。
フランス語と英語
まずは、フランス語の勉強は完全にゼロからのスタートだと思っていませんか?
おそらく「フランス語の知識」という自覚はまだ持っていないだけで、いろんな知識を英語学習によって身につけているんです。
そして、今まで義務教育で身につけたこの「英語」の知識をフル活用して、フランス語の全体像を把握することが近道です。
ここでは、
- 単語
- 文型
この2点から書いていきたいと思います。
フランス語の単語
まずは、今から挙げるフランス語の単語を見てみましょう。
- population 人口
- considération 考慮
- organisation 組織
- émotion 感動
- exportation 輸出
これを見て英語の知識がある人は、もうすでに単語の意味が分かりますよね。このように、英語とフランス語では似たような単語がたくさんあります。
以下の記事でも書いています。
逆に違う点といえば、eのうえに点がついたéというものが入っていますね。
- liberté 人口
- possibilité 可能性
- réalité 現実
- activité 活動
- variété 多様性
これらの単語は、英語の「ty」の部分がフランス語では「té」になっているだけです。
このように、ある程度は「英語でいうならば」という理論を適応させることができるところも一部あります。
もちろん別の言語なので一部だけなのですが、この部分を利用して勉強した方が効率がいいときもあるのでフル活用しましょう。
最後に、またこれらの単語を見てください。
- négocier 交渉する
- voter 投票する
- consumer 消費する
- réaliser 実現する
- pérsenter 紹介する
これらの単語は、今までと同じように英単語に似ているけれど、単語の末尾が同じ形をしていますよね。
これはもちろん全部ではないし、erで終わらないものもたくさんあります。
でも一応erで終わっている単語があれば、フランス語では動詞だというのは、覚えておいて損にはならないフランス語の特徴です。
これらが、まずは英単語と比較したことで見えてくるフランス語の特徴です。
フランス語の文型
次にフランス語の「文型」を理解するという点から考えても、英語で学んだ知識をフル活用しないわけにはいきません。
例えばですが、
- わたしたちのような日本語を母国語とする人
- スペイン語やイタリア語を母国語とする人
この二者がフランス語を学ぶとき、そこにはとんでもなく必要とされる努力量の差が存在しています。なぜなら、「フランス語やイタリア語」と「日本語」では全く言語体系が違うからです。
このような全く体系が異なる言語を学ぶとき、「文の構造」を捉えることが非常に役立ちます。そして、これが「文型」です。
そしてなんと、この「文型を把握して言語を勉強する」ということのイメージはなんとなく英語でつかんでいるはずですよね。
- 文頭には必ず主語がくる
- 主語のあとに動詞がくる
こんな感じのことです。
これは英語とは同じではありませんが、フランス語では以下のような6つの文型が決まっています。
- S(主語)+V(述語)
- S+V+A(属詞)
- S+V+COD(直接目的語)
- S+V+COI(間接目的語)
- S+V+COD+COI
- S+V+COD+A
英語とはもちろん異なりますが、このような「文型」がフランス語にも存在していて、それが言語の構造を把握することに非常に役に立つと言えます。
フランス語の文法の特徴
次に、いよいよフランス語の文法的な特徴の説明に入っていきます。
これは、わたしが独学で手探りの中フランス語を勉強しているときに、「まずこれだけを先に教えてくれていたら、なんとなくのイメージが持てたのに!」と今になって思う4つを厳選しました。
以下がその4つの特徴です。
- 名詞に性別がある
- 名詞の性によって、冠詞や形容詞が変化する
- 動詞の活用が6パターンある
- 法と時制によって文が決まる
これを順番に解説していきます。
名詞に性別がある
まず1つ目の特徴が、「名詞に性別がある」ということです。
つまりどういうことかというと、フランス語の名詞には、
- 男性名詞
- 女性名詞
この2種類が存在しているということです。
これは文法的に言うと単なるジャンル分けのことです。名詞の中でも「Aグループ」と「Bグループ」に分けられているという感じのイメージですね。
間違っても、「男っぽい名詞」や「女っぽい名詞」というイメージで区分されているものではありません。
なので、一応ちょっとした法則は存在していますが、その例外も含めて単語を覚えるときに、「男性名詞か女性名詞か」という点も覚えていく必要があります。
名詞の性で冠詞や形容詞が変化する
先ほどフランス語には男性名詞と女性名詞が存在するということを説明しました。
それによって、その名詞に関連する
- 冠詞
- 形容詞
にまで影響が出てきます。フランス語では、
冠詞 + 名詞 + 形容詞
の語順となることが多いですが(違う場合ももちろんあります)、
名詞が女性名詞だったら、これが
のように形を変えることになるのです。これを性数一致と言います。
動詞の活用が6パターンある
次に、動詞の活用が6パターンあるということです。
英語だったら、「3人称単数現在」のときだけ、3単現のSというものがありましたね。このような感じで、主語によって動詞が活用するということです。
主語となる「人称」については、
- 1人称 単数と複数
- 2人称 単数と複数
- 3人称 単数と複数
これで全部で6パターンあります。
- 1人称単数 Je parle
- 1人称複数 Nous parlons
- 2人称単数 Tu parles
- 2人称複数 Vous parlez
- 3人称単数 Il,Elle parle
- 3人称複数 Ils,Elles parlent
こんな感じです。このように、動詞が6パターンに活用するということを覚えておきましょう。
法と時制によって文が決まる
これは英語にはない特徴なのでしっかりと勉強しないといけない項目です。
これはもう究極に簡単にいうと、以下のようなことです。
- 時制 → 現在か過去か未来かという時間軸の設定
- 法 → 話者がどのような気持ちで話しているかというスタンス
時制には、8つの種類があります。
- 現在
- 複合過去
- 半過去
- 大過去
- 単純過去
- 前過去
- 単純未来
- 前未来
法には、3つの種類があります。
- 直接法
- 条件法
- 接続法
これらを組み合わせて、「時制×法」で文が決まっているのです。
おそらくこれを意識していない段階というのは、初心者の段階だと思います。その場合、意識はしていないかもしれませんが「直接法現在」の文章を学んでいるのだと思っていていいでしょう。
まとめ
以上が、わたしがフランス語を勉強するときに知りたかった「初心者が押さえておくべきフランス語の特徴」についての説明でした!
ここでまとめておきます。
【現段階で持っているであろう知識】
- 英語と単語が似ている
- 英語で類推して考えることができる部分がある
- アルファベットに記号が付いているものがある
- フランス語の動詞はerで終わるものが9割
- 文型で構造を捉えることができる
【フランス語の文法的特徴】
- 名詞に性別がある
- 名詞の性によって、冠詞や形容詞が変化する
- 動詞の活用が6パターンある
- 法と時制によって文が決まる
ぜひ参考にして、これからも引き続きフランス語の勉強がんばってください!
分からない部分があれば、ホーム画面にいって気になる記事を見てみてください。