今回の記事は、「最強のふたり」というフランス映画のレビュー記事です!
- この映画の見どころはどんなところ?
- これ見ようかどうか迷っている、、、
- 見た人の感想が知りたい!
②:見どころのまとめ
③:見た感想と筆者の雑談
この記事の構成はこんな感じです。これを読めば、見ようか迷っている人も参考になるかもしれません。
映画のあらすじ
登場人物
まずは、ざっくりとした登場人物の紹介です。
【主要登場人物】
- 首から下が自由に動かせなくなった大金持ちの男
- 大金持ちの男の介護をすることになった貧困層の若者
この映画は、この2人の主要人物のやりとりがメインです。これだけを見てもらっても分かるかもしれませんが、この2人は完全に対照的です。
- 一方は、白人の大富豪でいい家系。
- 一方は移民出身でスラム街の黒人。
こういった人物たちのやりとりは、フランスの社会問題を浮き彫りにしていますよね。
あらすじ
それではストーリの内容です。こちらもざっくりどんな話なのかという点をまとめておこうと思います。
分かりやすく起承転結の4コマ風です。
①体が不自由な男の介護人を雇うため、候補者の面接をしているところに貧困層の若者が受けに来る。
②この若者は、ただ失業手当をもらうためのサインが欲しかっただけだが、金持ちの男はこの若者を採用する。
③働き始めると、この若者が「金持ちの病人の介護」ではなく、「一人の人間」として扱ってくれることに男は感銘を受ける。
④次第に2人の間に友情が芽生えていき、若者が金持ちの男の考えを変えながら影響を与えていく。
これが超ざっくりとしたあらすじです。
ここに、いろんな登場人物の「恋愛」や「友情」など日々の悩みなどが織り交ぜられながら、コミカルにストーリーは展開していきます。
見どころ
この映画の見どころというと、なんだか暗に社会問題を扱っているところからも重く考えがちですが、わたしはざっくり以下のような点だと思います。
- 境遇の違う2人が心を通わせていく展開
- 結構ギリギリなブラックジョーク
この2点が、飽きさせないストーリー展開に重要な役割を持っていると思います。
境遇の違う2人
冒頭でも書きましたが、2人の主要人物の「対比」が各所で強く感じられるように思います。
- 富裕層と貧困層の対比
- 健常者と障がい者の対比
本来ならこのような対比は、シリアスなテーマとして扱われることが多いかもしれませんが、この映画ではおもしろく作られています。
お互いにブラックジョークを言うことがありますが、それが「差別発言」として扱われておらず、尖った笑いになっているんです。
それは、
- 健常者が、相手が体を自由に動かせないことを別に気にしていない
- 金持ちの男が、相手がスラム街出身であることなんかどうでもいい
こういうスタンスだからこそ成り立つものなんだと思います。ここに、馬鹿にしたり哀れに思う気持ちは入っていません。
そんなことよりも、まずは「一人の人間」としてお互いの関係が築かれています。
雑談的感想
さきほどから、「シリアスなテーマをコミカルに表現している」とはいうものの、やはりここでは多くの社会問題も浮き彫りにしています。
例えばシーンごとで、明らかに決まった人種しか登場しないというパターンがあります。
- 誕生日の音楽会 → ヨーロッパ系白人だけ
- スラム街 → 黒人だけ
- 風俗シーンの女 → アジア人だけ
フランス映画では特に、風俗シーンにおいてアジア人の登場率は高いですね。他の映画では、字幕で見ていたらそのような性的なシーンだけ急に日本語で話されていたりもします。
しかし、このような移民や人種の問題は、現実のフランス社会が抱える問題でもあるため、その点を気づかせるぐらい「あえて」そのような描写がされているのかもしれません。
なので、そこに真正面から向き合っている作品だと思います。
他にも、
- 髭剃りシーンでナチスをいじってみたり、
- 若者が落とそうとしていた女がレズビアンだったり、
人種や貧困や障がいだけでなく、あらゆる差別や偏見が完全に渋滞を起こしているぐらい詰まった映画ですが、とても爽やかでした。笑
ストーリー展開 | 5.0 |
演技力 | 4.8 |
オチ | 5.0 |
フランス語の勉強になるか | 4.5 |
総合 |
4.8 |
ぜひ参考にしてみてください!
ちなみに、フランス語の勉強にこのような映画などの動画を取り入れることはオススメです。