今回の記事は、フランス語の定番単語帳『《仏検》準1級・2級必須単語集』のレビューをしていきたいと思います!
フランス語学科でもフランス文学が専攻でもない自分が、大学からフランス語を勉強し始めて、実際にフランスに留学できたのは、間違いなく参考書の助けを借りて独学を続けたからです!
この記事では、この本の
- 概要
- メリット
- 使い方
を紹介できたらと思っています。
この記事が少しでもみなさんの参考になればいいなと思います。
それではさっそく見ていきましょう!
紹介する本はこちら
今回紹介する本は、こちらの単語帳です!
仏検 準1級・2級必須単語集
まず、この単語帳の概要からさくっと見ていきましょう!
- 本のレイアウト
- 章立て
- 得られる知識
この3点から見ていきます。
本のレイアウト
この本のレイアウトは、
- 2級対策として20単元
- 準1級対策として20単元
このように合計で40の単元からなる構成です。
この1単元をどのようにこなしていくのか、という点で見ていきます。
まず、1単元を見開き2ページで完結します。
1ページ目で、
- フランス語の文
- 基本の単語
- 日本語訳
- 文法の解説
これらの要素が詰まっています。
2ページ目では、
- 長文内で出てきた単語
- 例文
- 熟語
- 関連単語
- 単語に関する文法解説
これらが必要に応じてまとめられています。
伝わるかわからないですけど、英語の単語帳でいう『速読英単語』みたいな感じですね!
レイアウトを図でまとめるとこんな感じです。
章立て
章立てはさきほども書いた通り、2級の部と準1級の部に分かれています。
テーマを少しかいつまんでいくと
【2級の部】
- 読む楽しみ
- スチュワーデス
- パチンコ
- 快適な旅のために
こんな感じのテーマが並んでいます。
【準1級の部】
- 体重の問題?
- ラ・ヴィレット公園
- TGV
- エコロジストばやり
このタイトルだけを見て、ググッと引き寄せられるというものではありませんが、どちらの部もいろんなジャンルから総合的にテーマが選ばれていることがわかります。
あと、これらの章立てのテーマで特徴的なのが、
フランス語検定の出題傾向を踏まえて選ばれた
ものだということですね。
得られる知識
得られる知識としては、
- 単語力(当然ですが)
- 長文読解能力
- 新出単語にまつわる文法知識
ざっくりこの3点です。
文法項目に関しては、新出単語にまつわるものなので「時制」なども解説してくれているというより、単語に関する文法知識が身につきます。
- 接頭辞の例
- 略語の例
- 色に関する表現の例
例えばこんな感じです。
あとは長文とともに単語を覚えていくので、少々長い文章に慣れることも可能だと思います。
個人的に好きな点
個人的に好きな点は、なんといっても単語力が基礎から身につくような内容だからです。
単語が提示されて、その日本語訳と例文がある単語帳は珍しくないですけど、この単語帳に言えることは、
- 語源
- 類義語・反意語・派生語
- 熟語や慣用表現
- 同じニュアンスの単語
これらの情報が圧倒的ですね。
例えば、bibliothèque が出てきたときも、biblio「書物、本」という情報と
biblio graphe
biblio graphie
biblio manie
biblio phile
biblio thécaire
これらの単語をまとめて書いてくれています。
この知識は、正直めちゃくちゃ役に立っています!
オススメの使い方
これは素直に読み物として楽しむのがいいでしょう。
わたしはディクテの教材としても使ったことがありましたが、その使い方はあんまりオススメしないですね。
なぜなら基本、聞き取れない部分=新出単語だからです。準1級と2級レベルの内容なので、ある程度フランス語の中級者以上だと思います。文法知識もあると思うので、そこまで有効じゃなかったですね。
なので、長文を読み物として楽しんで、
例の長文が読めて意味も取れる=単語を覚えた
という基準で各テーマをクリアしていくのがいいでしょう!
こんな方向けです
- フランス語検定の合格を目指している人
- 気軽に長文に慣れる練習をしたい人
- 新しい単語を派生語とともに学びたい人
- 語源や接頭辞など単語の文法知識を増やしたい人
- 語彙力を高めるための2冊目の単語帳を探している人