今回の記事はフランス語の、ディクテ(ディクテーション)という勉強法について書いていきたいと思います!
・フランス語のどんな力が身につくの?
・ディクテにおすすめの教材とか知りたい!
②:ディクテで身につく力
③:ディクテに使えるオススメ教材の紹介
この記事はこんな感じの内容になっています。
これを読めば、ディクテの効率的なやり方とそれに合った教材を見つけることができますよ!
ディクテとは
まずは、ディクテというものの説明からしていきましょう。
やり方
ディクテのやり方は、フランス語を話している音源を聞いて、聞き取ったものをそのまま文字にして書くという学習法です。
しかしこれは、単純に音を聞いて、耳の良さでそのまま文字にできるものではありません。
ざっくり、以下のような知識が必要です。
- 正しい意味を理解して、聞き取れているか
- スペルがきちんと合っているか(発音規則を理解しているか)
- 文法項目をきちんと習得できているか
そして、聞き取った文章は、必ず音読して何回も練習します。
つまり、ディクテとは、
- フランス語をきちんと聞き取って、
- それを正しく文字で起こして
- 音読して発音練習をする
わたしはこの一連の流れをセットで「ディクテ」と考えています。
意識すること
ディクテはとても効率的な勉強法ですが、正しいやり方でしなければいけません。
そこで絶対にしておきべきことを、まず挙げたいと思います。
- 正解をすぐに見ず、ベストな回答を作れるまで何回も聞く
- 書き取った文章は、暗記するまで音読する
たった、この2点だけです。
分からないとすぐに答えを見たくなりますが、まずは自分の力で精一杯考えて、最善の答えを作ってから解答を見ましょう。
また何回も聞いた音源は記憶にも残りやすいですし、最後はそのまま丸暗記する教材としても最適です。
ディクテで学べること
さきほど、ディクテで学べることは「聞き」「書き」「読み」の総合力だと言いました。
その中でも、これを鍛えるのに良い!という点を3つ紹介します。
結論を先に言うと、以下の内容です。
- 正しいスペルが身につく
- 初心者が押さえておくべき文法知識
- リスニング力
ここから、順に説明していきましょう。
正しいスペルを身につけられる
フランス語の単語のスペルは、ある程度聞いた音をそのまま文字にすることができるものが多いです。
具体的に言うと、もちろん例外もありますが、英語だとApple, April という単語では、同じAという文字で始まっていてもアと読んだりエイと読んだりすることがあります。
しかし、このような規則はフランス語の方が少ないと言えるでしょう。
また重要なのは、単語の最後の黙字も覚えられているかということです。
前の単語と繋がっているときに、きちんとリエゾンまでわかっているかが確かめられるのでとても重要です。
文法知識を勉強できる
次に、文法知識の確認ができるという点です。特に初心者に重要な文法です。
フランス語では音で聞いたら同じでも、書くときには細かい文法規則によっていろんな注意点がありますよね。
例えば、C’est une gomme noire.
という文では、gomme noireが正解で、gomme noirでは聞こえる音は全く同じなのに、間違いです。
ここは文法が分かっていないとgomme noireとは書けませんね。
さらに、Ce sont des gommes noiresのように複数形になるときは、音を聞いただけでは分からいですがsを忘れないように注意しなければなりません。
これは音をそのまま聞くだけではなく、自分が知っている文法知識による判断が必要と言えます。特に学習初期の場合はこのような文法が完全に頭に入っていないことも多いので、繰り返しすることで文法の定着にもつながります。
わたしはフランス語の定型フレーズが入った音源付きの本を最初に一冊買いました。そして、この方法で勉強することで、特に文法の問題集などを買うことなく必要な知識を身につけました。
リスニング力が向上する
3つ目は、リスニング力が向上する点です。
このような勉強法を繰り返していると、瞬時に頭の中で意味を整理しながら音を聞き取ることができるようになってきます。
普段の音声を聞いて勉強するときにも、このようにディクテのような意識で勉強すると、この意味を聞き取って瞬時に意味を理解する力が大きく成長することでしょう。
そうすれば、リスニングの試験や普段のフランス人との会話など、ある程度の速目のスピードでも慣れればすぐに理解できるようになります。
さらなるメリット
フランス語検定の対策にもなる
さらに、これはフランス語検定の聞き取り問題の対策に直結します。
これはおまけ的なものですが、フランス語検定をモチベーション維持につかっていたり、目標に設定していたりしている人がいれば、普段の勉強法がそのまま試験対策になりますね。
その点は、一石二鳥だと言えます。
日頃から有効な対策をしているので、試験のために新しく勉強内容を変える必要もないということです。
暗唱用教材に利用する
これは単純に、暗唱用の教材探しをする手間を省けるってことです。
フランス語学習では、音読は必須の勉強法ですから、発音練習をしてそのまま覚えてしまうことが有効です。
でも、ディクテに使った教材ならそのまま使えますよね。
なぜなら、その文章はすでに一生懸命取り組んだものなので、覚えるのも速いはずだからです。
実際に使った教材の一例
最後に、わたしがフランス語を学習し始めて間もない頃に利用していた学習教材を紹介したいと思います。
わたしが実際に使ったのは、こちらのサイトです。
東京外国語大学のフランス語のページです。このサイトの会話モジュールというページで見ることができます。
わたしは様々な教材でディクテの勉強をしましたが、今回この教材を選んだ理由は、以下の点からです。
- 無料で手に入る教材であること
- 音声とそのスクリプトが付いていること
- 信頼できる出典のものであること
- 初期の学習者にとって難しすぎないものであること
- 定型フレーズとして暗記教材にふさわしいもの
以上の点を総合的に判断した上で選びました。
まずはこれを使って実際にディクテをして勉強してみてください。
このサイトではテーマごとに場面が設定されており、
1、挨拶する 2、感謝する 3、注意を引く
というような感じで40のテーマごとに分けられています。
さらに表示の仕方も4パターン選ぶことができ、音声だけを聞くのに適しているページや、スクリプトを見ながら音を聞いて確認できるページもあります。
また、日本語訳も付いているので、始めたばかりでラジオなどは不安な方にも適しています。1回がそこまで長くないので集中力も持続すると思います。
簡単でしたが、参考にしていただけたら嬉しいです。