今回の記事では、フランス語と「コミュニケーション能力」の関係について個人的な主観を書いていきたいと思います。
・語学で求められている能力とは
・文法や単語の知識よりも大切なこと
②:語学との関係
③:どんな力が語学には必要か
この記事はこんな感じの内容になっています。
それでは見ていきましょう!
コミュ力は語学に必須
みなさんは外国語を学ぶとき、まずは具体的にどんな方法で学習を始めますか?
おそらくまずは、
- フランス人の友達を作る
- 文法書や単語帳を購入
- スクールなどを調べてみてレッスンを受けてみる
などのことから始めることが多いとおもいます。
わたしは実際にこのようなことをしましたし、同じように考える人も多いと思います。おそらく方法として、間違ってはいないと思います。
上に挙げたようなものはつまり、
フランス語を話せるようになること=フランス語の知識を詰め込むこと
だということですよね。
でも、もし今の自分が当時の自分にアドバイスできるなら、以下のメッセージも追加で付け加えたいなと思います。
フランス語力を伸ばすためにコミュニケーション能力を鍛えよう!
この発想が当時の自分にあったならば、遠回りのように見えて、実は外国語を話す力を鍛える上で近道をしていたんじゃないかな、なんて今思ったりもしています。
とにかく思うことは、ただ語学力だけ身につけただけじゃいけないんだと思います。
コミュニケーション能力
実際に、わたしがフランス語学習を通して深く考えさせられたことの一つに、このコミュニケーション能力というものがあります。
正直最近になって、この言葉を耳にする機会がとても増えましたよね。
- ビジネスの場
- 就職活動
これらで求められるのはまず、コミュニケーション能力らしいです。
そしてさらに今わたしが書こうとしている内容が、
外国語学習にもコミュニケーション能力が大切なんんじゃないか
という話です。
もう聞きすぎて飽きてしまうような内容かもしれませんが、簡潔にまとめて話せたらいいなと思っています。
どっちの人と話したいか
まず当たり前の事実なのですが、留学中にフランス語を使っていろんな人と接する中で、大事なのは語学力だけではないという事実に気づきます。
みなさんだったら、日本でこれから挙げる二人の外国人がのうち、どちらの人と友達になりたいと思うでしょうか。
Aさん:
- めちゃくちゃ語学力が高い
文法の間違いは全くない- こちらが質問しないとなにも話してくれない
興味のない話をするときには明からさまにそっけないBさん:
- 文法はめちゃくちゃ
知らない単語も多い
でも身振り手振り必死だから言いたいことは分かる- いろんなことに好奇心旺盛
笑顔で楽しそうに会話してくれる
おそらく普通に考えて、Bさんと友達になりたいと思うはずです。
このように円滑なコミュニケーションで周りの人と接していたら、むしろ語学力もどんどん伸びていくのではないでしょうか。
外国語でコミュニケーションをとるということは、必ずしも熟達した語学力だけが重要ではないのです。
これからの時代
なんなら、以下のものはこれからの時代どんどんテクノロジーが解決していきそうな分野ではないでしょうか。
- 文法的な知識
- ボキャブラリー
もちろん言語というものは、その言葉を話す地域の文化的な背景や思想も反映しているわけですから、単純に機械で置き換えることが可能だと言いたいわけではありません。
でも、ただ単に文法規則にのっとった言葉を話すことができるということや、複雑な単語まで知っていることよりも、
- 相手の気持ちを汲み取ってあげたり
- 他人に興味や関心を持ったり
- 異なる考えに触れても受け入れていく力
これらを持った上で外国語を話すということが重要なんじゃないかと思います。
コミュニケーション能力と語学力
とはいえ、わたしは外国語学習がとても好きです。言葉について考えたり、文法について学んだりすることそれ自体が楽しいと思っています。
だから、文法を学んだり単語を増やしたりしていく過程を否定したいのではありません。
なんだか「コミュニケーション能力が大切だ!」なんていうと、
- 文法学習は不要だ
- 語学学習はいきなり話すことがすべてだ
と考えているように思われがちですが、そういうことではないのです。
ただ単に、
語学学習とコミュニケーション能力は全然別物だけど、
互いに切っても切り離せない関係だよね
ってことが言いたいのです。
コミュ力とは
では、最後にコミュニケーション能力とはなにかという問題が残ります。
おそらくこの問題は、場面や状況によって異なることが多いはずですし、これだ!という定義ができるものでもないと思います。
でも具体的に挙げていこうとするならば、いろいろと出てきそうです。
- 他人を思いやる力があること
- 自分の主張ができること
- 人との距離感をつかむのがうまいこと
- さりげない気遣いができること
- ユーモアや雑談する力を持っていること
- 相手の話を聞くことができること
など、正直言い出せばキリがありませんよね。
一番重要だと思うこと
最後に特に需要があるとは思えませんが、わたし個人の意見も述べておこうと思います。
わたしは、外国語で話すときは特に、
「相手の気持ちは理解できなくても、理解しようとする姿勢、そして、その人のことを尊重する気持ち」
が一番大切なんじゃないかなと思っています。
- 国籍
- 性別
- 職業
- 宗教
上記のようなもので相手を判断するのではなく、純粋にリスペクトする状態で相手と会話していないとダメだなと思います。
でもこれって、実はめちゃくちゃに難しいことだと思っています。
なぜなら、「環境や言語や習慣が異なる」という点から生まれる価値観の相違に対して、わたしたちはどうしても逃げがちだからです。
文法知識よりも役に立ったもの
このような、相手をリスペクトして受け入れようとする姿勢を身につけさせてくれたのは、「自分の好きなあること」が関係していると最近気づきました。
そして、それは留学生活で意外と文法よりも役にたったんじゃないかなと思うものがあります。
それは、以下の2つです。
- 「哲学」
- 「芸術に対しての理解」
この2点に共通するのは、
- 簡単には答えがでるものではない
- 一見難解に見えるものと向き合う姿勢が必要
ということです。
意外とこの姿勢は、グローバル化の時代に必要なコミュニケーション能力として役立つのかもしれません。
- 難しいもの・理解できそうにないものと関わり合う
- その考えや背景に思いを巡らせる
この習慣が重要なのではないでしょうか。(おそらく日本社会では哲学と現代アートは役に立ちませんが。)
あと、これらの知識は雑談力としても効力を発揮してくれます。
思想家の話になったり、アーティストの話になったときに、自分の主張を述べると話が弾みます。
別にこれらの知識が必要なんじゃなくて、玄関においてあるインテリアだけとってもアートの話ができるはずです。
なにはともあれ、このような趣味が、文法知識よりも外国語で会話することに役にたつことがあるよ、という話です。
以上が、外国語学習における、語学力とコミュニケーション能力についてのお話でした。
もしフランス語を勉強している人に、アドバイスできることがあるなら、
- しっかりと文法や単語を身につけること
- コミュニケーション能力を鍛えること
これをアドバイスしたいなと思います。
とにかく、語学学習とコミュニケーション能力は全然別物だけど、互いに切っても切り離せない関係だよねってことが言いたいだけのお話でした。