この記事は、由来や語源とともにフランス語の「曜日」を解説していきます!
・曜日の単語を覚えるいい方法ある?
・略称とかも合わせて覚えたいな〜
②:文法的な補足
③:日常で用いるときの使い方
記事構成はこんな感じです。
この記事を読んだら、もうフランス語の曜日の表現は簡単に思えるはずですよ!
曜日に関する単語
まずは、曜日に関する単語をとりあえず手っ取り早く知りたいという方がいらっしゃるかもしれませんので、最初にまとめておきます。
- 月曜日 lundi(ランディ)
- 火曜日 mardi(マルディ)
- 水曜日 mercredi(メルクルディ)
- 木曜日 jeudi(ジュディ)
- 金曜日 vendredi(ヴァンドゥルディ)
- 土曜日 samedi(サムディ)
- 日曜日 dimanche(ディマンシュ)
※略称は、最初のアルファベット3文字です。
これだけ見ると、
「綴りも英語の曜日とは全然違うじゃん!覚えるの大変だな〜」
と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、一見すると難しそうな曜日に関する単語ですが、月・惑星との関係を押さえることで理解が深まります。
これは「月曜日」や「火曜日」などの日本語の曜日に関する単語も同じことが言えます。
この関係をまずは見ていきましょう。
月曜日を例にとって見てみよう
まずは月曜日を見てみましょう。先ほども言った通り、日本語でも月や惑星が元に単語が作られています。
月曜日→月+曜日
この月曜日という単語を、英語ではMondayといいます。
知っている人も多いと思いますが、英語で「月」はmoonですね。
Monday→moon+day
さらにいよいよフランス語での言い方を見ましょう。
ここで、月曜日の「月」や「曜日」が lundi という単語のどの部分と対応するのかはすぐにわかると思います。
日本語と英語とフランス語で対応するようにまとめたいと思います。
- 月曜日→月+曜日
- Monday→moon+day
- lundi→lune+di
フランス語で月はluneですね。
ちなみにdiはラテン語の「曜日」という意味の「dies」からきていると言われています。
これが月曜日を例にとって示した、フランス語の曜日に関する単語の成り立ちの説明です。
火曜日・水曜日・木曜日・金曜日
月曜日だけではなく他の曜日も、上で説明したものと同じように成り立っています。
あとは順番に見ていきましょう。
- 「火曜日」mardi→mars(火星)+di
- 「水曜日」mercredi→mercure(水星)+di
- 「木曜日」jeudi→jupiter(木星)+di
- 「金曜日」vendredi→vénus(金星)+di
このように見ると、フランス語の方が英語よりもハッキリと惑星の名前からできているので覚えやすいのではないでしょうか。
英語は神の名前に変更されたので、若干分離しているところもあるようです。
土曜日と日曜日
土曜日はこの流れで、「土曜日」samedi→saturne(土星)+di という感じでいけそうな気もします。
しかし、これはラテン語の「sambati dies」というものからきているらしく、要は「安息日」のことを指しています。
日曜日は、dimanche という単語なので他の単語とは全く違います。
これはラテン語の「dominica dies」からきていると言われており、神様の日だそうです。
もちろんこの日も「神様の日」なので、働かなくていいじゃんという意味は強いと思います(個人的見解)。
これらをまとめると、
- 月曜日から金曜日までは日本語と同じように成り立っている
→月or惑星の名前にラテン語の曜日を意味するdiesが語源となったdiをつければ良い。- 土曜日は一見同じように見えるが他の曜日とは成り立ちが違う
→だって働きたくないんだもん。休みましょう。- 日曜日はもう他の曜日とは格が違う。神が与えし我らの休日
→「di」なんて付けてられるかっつーの。
日常生活で使う曜日の表現
冠詞について
曜日に関しては、すべてが男性名詞です。
しかし、基本的に冠詞などは付けずに用います。
ただし、付ける場合もあります!
それが、「毎週〜曜日」という意味で使うときだけです。ここだけは覚えておきましょう。
【曜日に関しての冠詞】
- 冠詞あり → 「毎週〜曜日」の意味
- 冠詞なし → 直近の曜日をさす
今日は何曜日?の会話
質問するとき
曜日を質問するときは、主語は「わたしたち」を用います。
そして、疑問詞は「quel」です。曜日は男性名詞なので、quelle としないようにしましょう。
ちなみにここで、
「曜日が男性名詞?世のママたちが、家事は休みなしって言っても女性にだって曜日感覚はあるでしょ」
とか思っちゃった人たちは、こちらの記事でまとめたので参考にしてください。
話を戻すと、
Quel jour sommes-nous ?
という表現を使います。
これはいろいろなところで「曜日の聞き方」として書かれており文法的にもパーフェクトですが、疑問詞が前に来て主語と述語が倒置しているという、学習者にとってややこしい言い方でもあります。
なので、
On est quel jour ?
この言い方が一番分かりやすくて覚えやすいと思うので、これを覚えてしまいましょう。
より簡単な言い方に見えますが、失礼な言い方といったわけではないので、便利だと思います。
【(今日は)何曜日ですか?】
- Quel jour sommes-nous ?
- On est quel jour ?
答えるとき
もうすでに質問の仕方を理解していると思いますので、答えるときは簡単だと思います。
【(今日は)火曜日です】
- Nous sommes mardi.
- On est mardi.
以上が曜日に関する知識をまとめた内容です!
これで曜日に関する単語を見るだけでなく、語源を知って正しく理解することができたと思います。
また日常で使うときの表現や、冠詞に関する曜日の単語の文法知識までも入っちゃいました。
引き続きフランス語学習を続けていきましょう!