今回の記事では、フランス語学習という趣味が「これからの時代に役に立つのか」について考察したいと思います。
- フランス語ってこれから使えるの?
- どうせなら役に立つ言語を勉強したい!
- くだらない考察を聞きたい。
②:未来のことでたぶん間違いないこと
③:現在、確定していること
この記事の構成はこんな感じです。これを読めば、フランス語学習という趣味について改めて考えるキッカケになるはずです。
それでは、さっそく見ていきましょう!
予測の仕方
それではまず、フランス語の今後を考える上で「どのようにして答えを導くか」を明らかにしておこうと思います。
未来の予測は不可能
当たり前ですが、
まだ変化の少ない時代ならともかく、ここ最近の時代の変化の速さには「予測する」ということがいかに無意味かを教えられます。
予測するよりも、その場でどうにか対応していくほうがコストが低そうです。
なので矛盾なのですが、前提として「未来を予測するのは無理ゲー」という設定で始めたいと思います。
3つの視点から
とは言いつつ、以下の3点から思考することとします。
- 過去からの視点
- 未来からの視点
- 現在の視点
1つ目は、過去を振り返ることで考えます。
今までどのように時代が進んできたのかを知ることで、その延長線上にある未来の予測をするということです。
2つ目は、未来に対する大枠から考えます。
未来に対する予想といっても、ある程度は間違いがなさそうな予測はあります。それを手掛かりに考えていきます。
3つ目は、現在すでに確信していることを基準に考えます。
少なくとも現在は間違いがないことの中で、おそらく未来でも変わらない普遍的なことを考えてみます。
過去を振り返ってみる
それでは、まず過去を振り返ってみます。
いきなり結論ですが、
これはなにも自分が思いついたアイデアでもなんでもなくて、「ヘーゲル先生」が19世紀におっしゃっていたことです。
つまり、
時代が前に進むとき、古いものが新たな価値とともに復活してくる
ということです。
(例)通信手段
先に分かりやすく例を挙げるならば、「通信手段」がよく言われます。
これは、文字という通信手段がインターネットという付加価値をともなって再登場してきたと考えることができます。
運動に注目
上記の例で少し理解したところで、次は「運動」に注目して考えていきましょう。
身近ならせん状のものといえば、下の写真のようならせん階段があります。ザックリ、これを下から上に登っていくプロセスを「発展」と考えてみましょう。
らせん階段の中心(柱)だけを見れば、確かに「直線的に」見えます。
しかし、その運動は
- 横から見ると、ジグザグの上昇運動
- 上から見ると、円状の回転運動
このように捉えることができます。
上の図で見られるように、トレンドは必ず帰ってくるということです。
なにが「復活」するか
なので、今流行っているものも必ずいつかは終わりが来るし、また再び流れはやってきます。
正直、今「フランス語」はおそらく、
- 趣味として注目されたり、
- 大金を稼げたり、
- 普段過ごしてて「役に立つわ〜」なんて感じたり、
こういう機会はあんまりないと思います。
別にピンポイントでなくとも、
- 外国語学習
- 西洋(フランス)文化
こういったものが流行する可能性はありますし、
あるいは
- インバウンドビジネス
関連などで、需要が高騰する可能性は高そうです。
未来を予想してみる
次に、未来で起こりそうなことの中から可能性の高いものを考えていきます。
ここでは、以下の2点をピックアップしました。
- 移動がよりグローバルになる
- 正解を出す能力の価値は下がる
おそらく今後は、人や情報の移動がさらにグローバルになり、今よりも働く場所や交友関係が、自由に広がる可能性が高いです。
加えて、AIなどのテクノロジーの発展にともなって「機械でも出せる答え」を、人間が持っていることの価値は下がるでしょう。
グローバル化
まず1点目ですが、当然、グローバルに目を向けたほうが有利になる場面は増えると思います。
仕事の機会を考えただけでも、市場を世界に向けるだけで規模が拡大しますね。
このときに、外国語を学んでいるという点は強みになると考えられます。
AIの発展
次に、AIが仕事の大部分を担ってくれるようになりそうですが、「翻訳」作業なんかはまさに、人工知能に代替されそうです。
つまり、単純にただ「日本語⇄フランス語」を訳すことができる、ということの価値は下がっていくでしょう。
ここ数年のGoogle翻訳の精度の高まりには、正直驚きを隠せません。
現在、確信していること
最後に、現在において確信していることで、おそらく普遍的な事実なので未来においても間違いがないことについて考えます。
正直、これは自分がフランス語を勉強する最大の理由です。
学問をする(学んで、問う)ことが、生涯にわたって重要であるということは、自分にとっては間違いはありません。
そしてここに、言語というものが大きく関わっていることは明らかです。
なぜなら、
- 学問とは、必然的に言葉による論述であること
- 語彙力の豊富さが、世界を分析的に把握する力量に直結すること
だと確信しているからです。
自分にとってフランス語は、デカルトをはじめとして(ほとんどはいわゆるデカルト派と呼ばれる人たちの)多くの文章に触れる機会を与えてくれました。
だから、時代のトレンドがどう変化しても「役に立つ」ことは間違いなさそうです。
まとめ
以上が、フランス語学習という趣味が「これからの時代に役に立つのか」について考察です。
最後にまとめです。
元も子もない話ですが、大事なのは「役に立つ」じゃなくて「意味がある」という点であることは間違いなさそうですけどね。