外国語を上達させたいけれど、話すのが恥ずかしいと感じる方へ伝えたいこと

今回の記事では、語学を上達させたいと思っているけどシャイな人に送る「突破するための言葉」を紹介していきたいと思います。

人間
  • 外国語って話すの緊張するし恥ずかしい
  • 実際に使うのはもっと上達してからでいいかな
  • 上達するには話すことが効率いいのかな?
 
こんな悩みを持った方に向けた記事になっています。
外国語をうまく話せるようになりたいけれど、最初は自信もないし緊張するしで、ためらってしまいますよね。
ここでは、吉田兼好の『徒然草』を引用しながら勇気づけたいと思います!
①:吉田兼好の言葉
②:最初からできる人なんていない
③:壁にぶち当たったとき

この記事の構成はこんな感じです。これを読めば、今までよりもちょびっと勇気が湧いてくるはずですよ。

それでは、さっそく見ていきましょう!

 

上達するルート

さっそくですが、語学をある程度まで身につけようと思ったら、だいたいはこんな感じの道のりを辿るのではないか、と思っています。

以下に流れを示しました。

計画的に知識を入れる

 ↓
実際に運用する

 ↓
不足分を知る

 ↓
さらに努力して知識を補う

そして、語学を習得するための最短ルートは、おそらくこれの繰り返しをできるだけ高速に回すことです。

PDCAサイクル

ちなみにこれはいわゆる、PDCAサイクルと呼ばれるものにも重なりますね。

Plan →  DoCheckAct

この中でも重要なフェーズとしては、

  • DoCheckの流れ
  • あきらめずにActすること

この2つの局面を乗り越えることが大切になると思っています。先ほどの言葉を用いながらまとめると、

  • 実際に運用して、自分に足りない力を知る
  • 足りないところを埋めるために、次の努力を怠らない

もし語学を挫折するとしたら、このどちらか、あるいは両方ができなかったということなのではないでしょうか。

古典から学ぼう

わたしたちが挫折しそうなポイントやうまくいかない理由は、だいたい昔のえらい人が解決してくれていることがたくさんあります。

今回は、『徒然草』を書いた吉田兼好さんに助けてもらいましょう。

『徒然草』第50段を引用します。

ここの場面に限らず、この本はおもしろいので読んでみることをオススメしておきます。

 

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Do→Checkの流れ

まずは、一つ目の挫折ポイントです。

実際に運用して、自分に足りない力を知る
それでは、原文を見ていきましょう。
(のうをつかんとする人、「よくせざらんほどは、なまじひに人に(られじ。うちうちよく習ひ(て、さし(でたらんこそ、いと心にくからめ」と常に言ふめれど、かく言ふ人、一芸も(なら(ることなし。

 (いま堅固(けんごかたほなるより、上手の(なか(まじりて、(そしり笑はるゝにも恥ぢず、つれなく過ぎて(たしなむ人、天性(てんせい、そ(こつなけれども、道になづまず、濫りにせずして、年を送れば、堪能(かんのう(たしなまざるよりは、(つひに上手の位に至り、徳たけ、人に許されて、(ならびなき名を(る事なり。

(『徒然草』第150段)
これをうまく翻訳するのは自信がないので、こちらのページを参考にしたいと思います。少々オリジナルな訳ですが、信頼に値しそうです。
以下が、抜粋です。

これから芸を身につけようとする人が、「下手くそなうちは、人に見られたら恥だ。人知れず猛特訓して上達してから芸を披露するのが格好良い」などと、よく勘違いしがちだ。こんな事を言う人が芸を身につけた例しは何一つとしてない。

 まだ芸がヘッポコなうちからベテランに交ざって、バカにされたり笑い者になっても苦にすることなく、平常心で頑張っていれば才能や素質などいらない。芸の道を踏み外すことも無く、我流にもならず、時を経て、上手いのか知らないが要領だけよく、訓練をナメている者を超えて達人になるだろう。人間性も向上し、努力が報われ、無双のマイスターの称号が与えられるまでに至るわけだ。

(引用:https://tsurezuregusa.com/150dan/)

フランス語学習に置き換えてみる

これはいろんなことに当てはまりそうですが、ここでは「フランス語学習」に当てはめて考えてみましょう。


ある程度は使えるようになってから、フランス語を話そう!」などと思わなくてもいい。

そんなことを言いながら、流暢に話せるようになったやつを見たことがないからだ。

まだ語彙フレーズリスニング力も足りないところからネイティヴに混じって会話し、聞き取れなかったり笑われてりしても、気にせず頑張っていれば才能がなくても大丈夫。

そのまま努力し続けていれば、そういう態度をバカにしていた人たちを遥かに超えて、達人になっていく。 人間的にも成長するし、周囲からの尊敬も得られる。

ライオン
むりやり「フランス語学習」に当てはめるとこんな感じでしょうか

あきらめずにActすること

次に、2つ目の挫折ポイントに進みます。

足りないところを埋めるために、次の努力を怠らない
こちらも同じような感じで見ていきましょう。
天下(てんがのものの上手といへども、始めは、不堪(ふかんの聞えもあり、無下の瑕瑾(かきんもありき。されども、その人、道の(おきて(ただしく、これを重くして、放埒(はうらつせざれば、世の博士(はかせにて、万人(ばんにんの師となる事、諸道(かはるべからず。
(『徒然草』第150段)
現代語訳です。
人間国宝も、最初は下手クソだとなじられ、ボロクソなまでに屈辱を味わった。しかし、その人が芸の教えを正しく学び、尊重し、自分勝手にならなかったからこそ、重要無形文化財として称えられ、万人の師匠となった。どんな世界も同じである。
(引用:https://tsurezuregusa.com/150dan/)

同じように置き換える

今では「ほとんどネイティヴみたいにペラペラだね」と言われる人でも、最初は笑われて、下手だと言われて、つらい思いをした。

それでもその人が正しく学んで、コツコツ努力を積み重ねたおかげで、今では多くの人がその教えを参考にしている。どんな世界でも同じである。

 

くじけそうなときは、ぜひこの言葉を思い出してがんばってください。

ライオン
最後まで読んでいただきありがとうございました
 
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