今回の記事は、遅延で有名なフランスの国鉄SNCFについて書いていきたいと思います!
・TGVは遅延するっていうけど体験談を知りたい!
・旅行で鉄道使うから対策できることあったら教えて
②:遅延した際の実体験
③:予定を狂わさないための対策法
この記事はこんな感じの内容になっています。これを読めば、より安心してフランス旅行ができると思います!
SNCFとは
まずは、フランスの鉄道事情の基本から見ていこうと思います。
SNCFやTGVって言ってるけど、結局これらは何を指しているの?って思いますよね。
ざっくり言うとこんな感じです。
- SNCF → 日本でいうJRみたいなもの
- TGV → 日本でいう新幹線のこと
ごちゃまぜにしていた方は、整理して理解しておきましょう。
概要
略称はSNCFですが、正式名称はSociété Nationale des Chemins de fer Français といいます。(こちらが公式サイトです。)
要はフランスの国鉄のことで、日本でいうJRグループのようなものです。
その中でもTGVと呼ばれる高速列車は、日本でいう新幹線にあたるもので、長距離の短時間移動をする際にはよく使われており便利です。
TGVはフランス国内の多くの駅を利用できますが、さらにフランスだけでなく近隣のスイスやベルギーなどの近隣の国にも高速で行くことができます。
フランスに旅行する際は、おそらくなんらかの形でみなさんSNCFを利用されるのではないかと思います。
わたし自身も、フランスにいる間はフランス国内だけでなく、国外に旅行するときも何回も使いました。
日本の電車との違い
次にみなさんが気になるのは、日本で使っている鉄道系の乗り物との違いですよね。
まず簡単にまとめると、3つあります。
- 座席の構成は同じ
- 車内は会話の声で騒がしい
- 物乞いしてくる人がいる
車内の様子
まずは電車の内部です。
車内は2列シートが左右で二組あり、縦に4列で並んでいます。この点は日本の電車と変わりはありません。座席指定がある席は、指定された席番号もすぐにわかると思います。
あと、わたしの印象では、車中はそこまで静かではないイメージが強いです。乗っている人たちはよくおしゃべりを楽しんでいたり、一人の人もイヤフォンを使って電話している人が多いです。
日本では、車内の通話はマナーとしてしてはいけないということや、友達同士の会話も控えめにする風潮がありますが、フランスではそのような雰囲気は全くなかったです。
あとこれはパリ周辺で多いことなのですが、電車内で中で紙を渡してくる人がよくいました。
「助けが必要だからお金をくれ」というようなことが書かれた紙を順番に座っている人に配っていました。
このように、実は物乞いをする人もかなりの頻度で見かけます。
乗車の仕組み
乗車の仕組みは日本とは少し違うので、不安に思う方もいるかもしれません。
フランスのメトロの乗り方は、基本的に日本と似ています。事前にチケットを買うか、定期券を利用するなら定期を購入して、改札を通過します。
しかし、TGVを利用するなどで長距離の電車に乗る場合は特に改札などはありません。駅についてまずは電光掲示板で乗る便を確認し、その乗り場へ直接向かいます。
ここで注意しなければならない点は、紙のチケットを購入した場合、事前に駅の中にある機械にチケットを通さなくてはならないということです。
イメージはこんな感じです。
電車に乗ったら中で駅員さんが巡回してチケットを確認することがあるのですが、このときにこれをしていなかったら罰金を取られます。
なぜならチケットを通していないものだったら、実際に乗っていなかったら後から返金することも可能だからです。駅員さんがたまに確認に来ないこともあるので、チケットを通していない場合は後から返金したら実際は無賃乗車できてしまうということになるのです。
時間の正確さ
日本では電車やバスなどが、定刻通りに運行していることは有名です。
海外旅行をする際には時間の余裕が必要だというのはよく聞く話ですが、フランスの電車も遅れることは普通にあります。
遅れるだけだとまだいいのですが、遅延の知らせをした後に便がなくなるということもあります。そうなると別のルートを使うか、どこかで乗り継ぎをするなどして目的地に向かわないといけないため、大幅に時間をロスしてしまいます。
とにかく遅延することは普通にあるので、まずは駅についたら電光掲示板を見て遅れが出ていないか確認するようにしましょう。
実際の体験談
それでは具体的に旅行中にわたしが困ったことを、経験に基づいて書いていきたいと思います。さらに、そのときにどのような対応をとったのかも書いていますので参考にしてください。
体験談は以下の3つほど取り上げる予定です。
(遅延の体験談を全部あげようとおもったらキリがないです)
- リヨン→アヴィニョンの移動
- ディジョン→ブザンソンの移動
- リヨン→ミラノの移動
リヨンからアヴィニョンいくとき
朝余裕を持って駅に行き、電光掲示板で予約した便を探すも、乗るはずの便が表示されていません。これはおかしいと思い、駅員さんに聞いて確認すると、その便はなくなったよと言われました。
(フランスの恐ろしいところは、悪びれるでもなく、謝るでもなく、普通にないけど?というテンションで答えてくるところですね。)
そのまま駅員さんに、代わりにどの便でいけばよいかを尋ね、スマートフォンで確認してもらい、その画面の写真をとらせてもらいました。これで行きたいなら今すぐ走れ!と言われて急いで乗った記憶があります。時間にかなり余裕を持って駅についていたので、本当によかったです。
結局当初より乗り換えがだいぶ増え、数時間の遅れで到着しましたが、事前に買っていたチケットに追加料金も課されることなく(当然ですが)、安全な旅でした。
ディジョンからブザンソンに行くとき
このときもいくら待っても電光掲示板に乗るはずの便が表示されず、怪しいなという予感を感じたのでインフォメーションセンターに確認に行きました。そうすると帰ってきた返事は、その便は来ないね〜というもの。よくわからなかったので、じゃあどうすれば行けるか聞いたところ、別の便のチケットを発行してくれました。
新しいチケットを渡されるときに、「これは前の便とほぼ同じ時間に着くから問題ないよ」と言われたのですが、到着時間は1時間も違いました。この旅行のときはもうフランスの電車の遅延や急に便がなくなることに慣れていたので、1時間も遅れるんだったらファーストクラスの席にしてとお願いしたら、それもすんなり受け入れてくれました。
リヨンからミラノに行くとき
今度は、電光掲示板に遅延という文字が書かれており、どれぐらい遅れるかは未定ということでした。
そこからひたすら待ち続け、結局3、4時間後に電車に乗って出発することができました。そのときも遅延して結局どの電車がミラノ行きなのかがわかりにくく、イライラしたフランス人たちが困惑しながら駅員さんに聞いていました。
結局出発はかなり遅れましたが、その後は特にの問題もなく無事到着してよかったです。
では、対策法は?
これらの遅延に遭遇したとき、どのような対策ができるでしょうか。
ここからは、わたしが感じた通常通りに発車できないときの特徴を挙げてみます。
結論を言うと、以下のようなことです。
- ストライキがないか確認
- 天候の確認
- とにかく早めに駅についておく
- トラブルを楽しむ気持ちを持つ
順番に見ていきましょう。
ストライキがないか確認
考えられる原因としては、ストライキです。
市内のみんなが使うメトロでも、◯月◯日はストライキで全休します、のようなアナウンスが事前にされることがあり、全く使えなくなったりもします。
わたしは留学中に大学までメトロを使って通っていましたが、ストライキがアナウンスされた日は30分ほどかけて歩いて通っていました。
このようにストライキをすることがアナウンスされている時は、事前に駅で表示してあることが多いので確認しておきましょう。
天気の確認
意外と天気は関係しています。
わたしもこれに気づくまでに時間がかかったのですが、他にも雨の日は遅延が多いと言っている人が結構いたので間違いないと思います。旅行などで電車を使う移動が雨の日だと事前にわかっていたら、早めに対策もできるかもしれません。
しかし天気だけはこちらがどうすることもできません。とりあえず行ってみないとわからないのがフランスの電車なので、あとは運次第とも言えます。
とにかく早めに着く
これは旅行中には大事なことだと思いますが、早めについていればそれなりの対策を取ることができます。また慣れない土地だと不安になることも多いですが、時間の余裕があると心にも余裕を持って対応をすることができます。
そのため、電車での移動には早めの到着を心がけましょう。
トラブルも楽しむ気持ちを持つ
これはなかなか旅行上級者かもしれません。
しかし、フランスで電車が遅れることに対する一番の対応になりうると思います。
日本にいると定刻に電車が来ることが当たり前になっていますが、その判断基準でいるからこそあせってしまうのです。フランスでは珍しいことではないと思えば、その土地にあわせた考え方でいる方が楽かもしれません。
フランスで電車が遅れたり便がなくなったりすると、もちろんフランス人利用者もイライラし始める人もいますしのんびりしている人もいます。利用者が駅員にクレームを言っている姿もよく見かけますが、フランスっぽい光景を見れるのではないでしょうか。
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