今回の記事は、『今すぐ覚える音読フランス語単語』という単語帳・参考書のレビューを書いていきたいと思います。
フランス語学科でもフランス文学が専攻でもない自分が、大学からフランス語を勉強し始めて、実際にフランスに留学できたのは、間違いなく参考書の助けを借りて独学を続けたからです!
この記事では、そんな自分の独学を助けてくれた参考書の一つである、この本の概要やメリット、使い方も紹介できたらと思っています。
この記事が少しでもみなさんの参考になればいいなと思います。それではさっそく見ていきましょう!
こんな本です
まずはこの本の概要からサクッと確認しましょう。
この本のレイアウトとしては、
1つの単元が見開き2ページで完結する
ようになっています。
まず、4〜6つぐらいの短いフランス語の文が最初に示されています。この文の解説を中心にひとつの単元ができています。
ちなみに、この文章はフランスの文化に関するものが多く、基礎的な文法事項も網羅してあります。日本語訳もしっかりと付いていて、理解には困りそうにないでしょう。
そして、最初に出てきた文章を元に、その文法事項・文化的なコラムがあわせて見開き1ページ分につまっていて、2ページ目は単語帳のような構成になっています。
イメージしやすいように、図で構成を表してみました。
こんな感じのレイアウトです。
章立て
次は章立てについて説明します。
この本の章立ては全部で6つのパートから構成されています。
そして、そのパートごとに10ぐらいの細かい項目に分けられているという感じです。
たとえば、
- パート1の項目:日常・社会生活
LECTURE2:食生活- パート3の項目:スポーツ・文化
LECTURE22:映画
どれも内容があって、おもしろいテーマだと思います。
ちなみに項目のテーマは全部で60あります。
得られる知識
この参考書は、
- 文を暗記する教材としても使えるし、
- 単語帳とも言えるし、
- 文法的な補足も載っています。
なので総合的にバランス良くいろんな知識が身につくような内容なんじゃないかと思います。
ちなみに内容のレベルとしては、学習初期の人には少し難易度が高いような気がしなくもありません。
1冊目の単語帳として選ぶのにはちょっと不向きだと思います。
フランス語検定の3級レベルは最低限でも合格するレベルの段階で、新しく単語帳を探しているぐらいの人にはちょうどいいかもしれません。
今すぐ覚える音読フランス語 (東進ブックス)個人的に好きな点
個人的に好きな気に入っている点は、コラムの内容の面白さです。
やはり学習しながら、フランス文化の背景知識なども得られるのは、とても興味深くて学習が楽しくなります。
あとは、単元ごとに出てくるフランス語の例文は、日常会話に使えるフレーズとかではなくて、あくまで新出単語の例文なので、ちょっとかっこいいものがいくつかあります。
Il faut menger pour vivre, non pas vivre pour menger.
生きるために食べなければならないのであって、食べるために生きるのではない。
なんかかっこいいし、覚えて使いたくなります。
こんな方向けです
- フランス語を単調に覚えるのではなく、文化的な内容も勉強したい人
- スキマ時間にちょっと学習するのにいい本を探している人
- フランス語会話ではなく、フランス語の作文に使えるフレーズを覚えたい人
- フランス語検定3級ぐらいの基礎はある人
- 文法・単語・フレーズをまとめて勉強したい人
オススメの使い方
この参考書の一番のオススメの使い方は、
やはり例文を全部覚えてしまうこと
です。
なので、ディクテーションの教材として使ってもいいし、音読する教材にしてもいいと思います。
使い方は自分でいい方法があると思うので見つけてみて、どうにか全部暗記してしまえるようになれば最強だと思います!
フランス語の作文に使えるフレーズをまとめた参考書ってなかなかないので、これなら楽しく勉強できていいと思いますね。
ちなみにわたしは、自分のフランス語の作文力をつけるためにディクテーションを取り入れてこの参考書を使っていました。
みなさんの参考になれば幸いです。
今すぐ覚える音読フランス語 (東進ブックス)