今回は、フランス語の過去時制「複合過去と半過去の違い」というテーマで考察して、記事を書いていきたいと思います。
- 複合過去と半過去の違いが分かるようで分からない
- これ!っていう違いの基準はある?
- 文法用語も分かりやすく解説してほしい
②:よくある解説の解説
③:覚えておくべきポイント
この記事の構成はこんな感じです。これを読めば、今までとは違った視点を持てることは間違いナシです!
今回のポイント
今回の記事では構成上、「よくある説明」をしたのちに、考察を書きたいと思っています。
ですが、勘のいい人は最初の説明でピンと来るかなと思うので、まずは結論からまとめます。
もちろんあとで詳しく解説するので、安心してくださいいね!
- 複合過去 → 物語を展開させる
- 半過去 → 物語の背景を説明する
ぜひ最後までお付き合いください。
複合過去と半過去
それではまず、それぞれの時制の説明をしていこうと思います。
フランス語の過去時制にはどんなものがあるのかということは、こちらの記事でざっくり全て解説していますので参考にしてくださいね。
複合過去
まず、複合過去についてのおさらいです。
これはいわゆる、日本語でも英語でも「過去形」と呼ばれるものに当てはまります。
- 〜に行った
- 〜を食べた
- 〜とお出かけした
このような、「〜した」という言い方がだいたい当てはまるので、使用頻度は「半過去」に比べて圧倒的に高いです。
さらにこれに加えて現在完了の意味が加わり、
- 「すでに〜した」という完了
- 「〜したことがある」という経験
これらも表現することができますね。
半過去
一方で半過去は、以下のような場合に使います。
- 動作が継続中のもの
- 過去に習慣だったもの
半過去の方はすでに、意味と用法を個別で記事にしていますので、こちらを参考にしていただけるとありがたいです。
- 家でテレビを見ていた時に〜
- レストランで仕事していた時に〜
よくある解説の解説
この2つの文法的な理解をした上で、これらをどのように使い分けたら良いのかという点を見ていこうと思います。
よくある違いの解説はこんな感じですよね。
- 複合過去 → 過去一点の動作
- 半過去 → 継続していた動作
これじゃなんのことかピンときにくいと思います。
これは簡単に言うと、その動作が「点なのか線なのか」ということですよね。
やはり難しい
確かに、なんとなくは理解できますよね。
点なのか線なのか、、、、でもやっぱり難しいというか、うーん、、モヤモヤします。
「わたしがレストランで働いていたとき」というのは、確かに継続中の過去だと言えるでしょう。
Quand je travaillais dans un restaurant,
でも、「昨日レストランで3時間働いた」というときも、まぁ継続中だったといえば継続中ですよね。実際は完了した過去なんだけれども。
J’ai trvaillé dans un restaurant.
どっちにしろ言いたいことは、
別の視点を取り入れよう
ここで、別の視点を取り入れましょう。冒頭に書いた結論をもう一度書きます。
- 複合過去 → 物語を展開させる
- 半過去 → 物語の背景を説明する
これはどういうことかというと、「伝えたいことのメイン」となる部分、つまり、物語を展開していく部分は「複合過去」を使います。
一方、伝えたいときの背景の説明となるような部分では、「半過去」です。
例を見ましょう。
昨日は病気だったので、仕事しなかった。
- 言いたいメインのことが「仕事しなかった」ということで、
- その背景の説明として「病気だった」と話しています。
出かけようとしていると、彼から電話があった。
彼が音楽を聴いているとき、彼女は帰ってきた。
まとめ
以上が、複合過去と半過去の違いに関する考察の記事でした!
- 複合過去 → 物語を展開させる
- 半過去 → 物語の背景を説明する