【devoir】文法的に名詞にも本動詞にも助動詞にもなり得る?意味と用法をまとめて解説!

今回の記事はフランス語の、devoirという単語について書いていきたいと思います!

 

人間
・devoirという単語の使い方を知りたい!

・いろんな意味を整理して教えてほしい〜

・例文と一緒に文法のこともまとめて知りたいな〜

 
 
こんな疑問に答えた記事になっています。
①:devoirの意味と用法一覧
②:助動詞の意味
③:本動詞と名詞の意味

この記事はこんな感じの内容になっています。これを読めば、複雑でいろんな意味と使い方があるdevoirという動詞ですが、ざっくり整理して理解できますよ!

それでは、さっそく見ていきましょう!
 

概観

全体像を把握する

まずは、この単語の全体図を把握しましょう!

文法的に、以下の3つの品詞に該当します。

 

  1. 助動詞
  2. 名詞
  3. 本動詞

これらの意味を確認してから、それぞれの説明に入っていきます。

【助動詞】

  • 〜しなければならない
  • 〜にちがいない

【名詞】

  • 義務
  • 宿題

【本動詞】

  • 〜に借りている
  • 〜に恩がある

これらの意味はもっとありますが、ここでマインドマップ風にまとめてみました!

 

これを念頭に置きながら進めていきましょう!

動詞の活用

上でも見たように、本動詞としても助動詞としても使われます。

どちらも「動詞」として用いられるときは活用がありますから、先に活用だけは押さえておきましょう。

【devoirの直接法現在の活用】

je dois
tu dois
il doit
nous devons
vous devez
ils doivent

これで準備完了です!具体的にみていきましょう!

助動詞としての意味

まずは、助動詞としての意味から見ていきます。なぜなら、この意味で使われていることが一番多いからです!

以下の2つの意味があることを最初に見ましたね。

  • 〜しなければならない
  • 〜ちがいない

ほかにも、こんな意味があります。

〜することになっている
→Elle doit venir demain. 彼女は明日来ることになっている。

かならず〜する
→Tous les hommes doivent mourir. 人間はみなかならず死ぬ。

この2つの表現は覚えておくとして、そのまま頭に入れておいてください。意味としては先に見た意味の派生系ですよね。

文法的に重要なのは先に見た方です!

こちらを以下で深堀りしていきましょう。

〜しなければならない

基本の意味

まずは、「〜しなければならない」という意味ですね。「義務」を表します。

主語+devoir+動詞の不定形

という形で使われます。

例を見ましょう。

Je dois rentrer tout de suite. わたしはすぐに帰らなければならない。

たったこれだけのこと、簡単じゃん!って思いましたか?

これは直接法現在の場合の使われ方です。

以下で2つの法と時制の場合を確認します。

  • 条件法現在形
  • 条件法過去形

法と時制について確認したい方は、こちらからどうぞ。

条件法現在

条件法現在形で、「婉曲に」言うことができます。もっと簡単にいうと、「遠回しに、露骨にならないように」言うことができます。

例を見て確認しましょう。

Vous devriez aller voir le médecin.
医者に行った方がいいですよ。

「〜しなければならない」という意味はキツめなので、ちょっと控えめにいう場合はこちらを使いましょう!

活用だけ確認しておきます。

【devoirの条件法現在の活用】

je devrais
tu devrais
il devrait
nous devrions
vous devriez
ils devraient

条件法過去形

次に確認する法と時制は、「条件法過去」です。

これで、「〜するべきだったのに」という「非難」や「後悔」を表すことができます。

例を見ましょう。

  • 【非難】
    Tu aurais dû rentrer tout de suite.
    すぐに帰っておけばよかったのに。
  • 【後悔】
    J’aurais dû te voir.
    君に会いに行っておくべきだった。

こんな感じで使います。

これも活用を見ておきましょう。複合過去を作るavoirと、devoirの過去分詞を合わせて使います。

【devoirの条件法過去の活用】

j’aurais dû
tu aurais dû
il aurait dû
nous aurions dû
vous auriez dû
ils auraient dû

否定形の場合

肯定文の意味は、「〜しなければならない」でしたよね。否定の意味は、「〜してはいけない」「〜すべきではない」という意味です!

Tu ne dois pas parler ici. ここで話してはいけません。

混同するかもしれませんが、「〜する必要はない」とはなりません。

【devoirの否定形】

→「禁止」の意味になる。

「しなくてよい」は、ne pas avoir besoin de
 

名詞の意味

先ほどでもうメインの説明は終わりました。あとはここからゆっくりいきましょう。

名詞の意味は、さらっと意味と例文を確認するだけで大丈夫です。

義務

一つ目は、「義務」ですね。

faire son devoir で義務を果たすという意味を覚えておきましょう!

宿題

2つ目は、「宿題」という意味です。

宿題といってもここでは、「書いてくる系」の宿題を指しています。プリントなどの筆記の宿題ですね。

暗記してくるなどの場合は、leçon を使います。

あと、注意点としては基本的に「複数形で」用いられます

J’ai finis mes devoirs. わたしは宿題を終えた。

 

本動詞としての意味

最後は、本動詞としての意味を見ましょう。

借りている

まずは、「借りている」「支払う義務がある」という意味です。

Je dois 300 euros à mon père. わたしは父親に300ユーロ借りている。

このパターンの意味は、金額の話が出てきたらこの意味で間違いないと思います!

恩がある

最後は、「〜に恩がある」という意味ですね。日本語に訳すときは、「〜のおかげである」という感じの方がうまくいくかもしれません。

Je lui dois ma situation.
今の状況があるのは、彼(彼女)のおかげだ。

これもなかなか覚えておかないと理解できない意味なので、頭の片隅に入れておきましょう!

まとめ

すごく長くなりましたが、まとめです。

devoirは、文法的には、助動詞・名詞・本動詞として使われます。でも一番大事なのは、「助動詞」としての意味です。

  • 「〜しなければならない」
  • 「〜にちがいない」

これらをまずは完璧に使えるようにしましょう。

名詞と本動詞の意味は、頻度は助動詞ほどではありませんが、覚えていないと困るので一応頭に入れておきましょう。

【名詞】

義務と宿題

【本動詞】

借りている・恩がある

以上が、動詞devoirのまとめです!

最後まで読んでくれてありがとうございました。お疲れさまです。

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