今回の記事では、フランス語の形容詞「aucunの意味と使い方」について解説していきたいと思います。
- aucunの用法ってどんなものがあるの?
- いろんな使い方があってややこしそう
- 例文と一緒にわかりやすく教えてほしい!
②:単数名詞と一緒に使う頻出パターン
③:単数名詞と一緒ではないパターン
この記事の構成はこんな感じです。これを読めば、もうaucunの使い方は理解できているはずです。
それでは、さっそく見ていきましょう!
基本の確認
それではまずはじめに、aucunという単語の全体像から把握していきましょう!
品詞
まずは品詞の確認です。
先ほどから何度かすでに説明しちゃっていますが、この単語の品詞は「形容詞」です。
- 男性形 → aucun
- 女性形 → aucune
ベーシックな使い方
それではいよいよ、用法の確認です。
ここではまず、もっとも頻度の高い使われ方をみておきましょう。
それ以外の使われ方については「例外として」後から補足的に説明したいと思います!
覚えておくべきこと
この単語はそこまで複雑でムズカシイ使い方ではないので、以下に要点だけを3つにまとめておきます。
- 単数名詞につく(= aucun + 単数名詞)
- neと一緒に用いて否定の意味になる
- 否定の意味だけど、pas は不要!
それでは、具体的に一つずつ例文と一緒に見ていきましょう!
1、単数名詞につく
フランス語の形容詞は、「名詞の後ろからかかっていく」という法則が基本にありますが、ここでは単数名詞の前につきます。
の形で押さえておくだけで問題ないでしょう!
まさに、Aucun problème.(=全く問題ない。)と言えます^^
2、neとともに否定の意味
次に、文章で作る際は、「neと一緒に用いて否定の意味になる」ということを覚えておきましょう!
以下に例文を示します。
- Je n’ai aucune excuse.(一つも言い訳がありません。)
- Aucun problème n’a été résolu.(一つも問題が解決されていません。)
このように、名詞の前にaucun(e)を入れることで、「一つも〜ない」という意味を表す文が作れます。
否定文だけど、pasは不要
そして最後に、文の意味は「否定」だけど、否定文を作る時の「pas」が不要である、ということを忘れないようにお願います!
これは(意味は違いますが)英語のneverとかと使い方が似ているので、そこまで理解するのは難しくないかもしれません。
aucun単体で、否定の意味を持っています。
否定に関する他の単語(plusやjamais)については、一緒に使うことができます。
以上が、最も頻度が高いaucunの使い方の要点です!
上記以外の使い方
それでは最後に、上記のパターン以外の使い方を2つ確認しておきましょう!
基本は、「aucun + 単数名詞」の形で、単数名詞にかかっていくものでしたが、そうでない場合は大きく分けると2つあります。
- 単体で用いられる場合
- 複数名詞と使われる場合
これらをカンタンに確認しておきましょう!
単体で用いられる
まずは、aucun が単体で用いられる場合の話です。
その時、「personne」という単語とほぼ同じになります。
- Aucun n’est parfait.(誰も完璧ではない。)
- Aucun ne sait ce qui s’est réellement passé.(誰も実際に何が起こったのか知らない。)
これらの文では、「aucun」は名詞と組み合わせずに、主語として独立しています。その場合、「aucun」は否定の意味を持ち、主語に対して否定的な特性や属性を与えます。
複数名詞とともに用いられる
最後に、複数名詞と一緒に使われるパターンの説明です。
こちらはグッと使用機会が減ってきますので、もしかすると目にする機会があまりないかもしれません。
の形で用いられます。
この場合、「どの〜も…ない」という意味を持ちます。
- Aucune des filles n’a répondu.(どの女子も答えませんでした。)
- Aucun des étudiants ne comprend cette leçon.(どの学生もこのレッスンを理解していません。)
念のためこれらも頭に入れておきましょう!
まとめ
いかがだったでしょうか。以上が、aucunという単語の解説になります!
ポイントは、以下の通りです。
- 活用は、複数形はない
- ♂:aucun、♀:aucune
【aucunのもっともよく使われるパターン】
- 単数名詞につく(= aucun + 単数名詞)
- neと一緒に用いて否定の意味になる
- 否定の意味だけど、pas は不要!
名詞の前にaucun(e)を入れることで、「一つも〜ない」という意味を表す文を作れる。
【上記以外のパターン】
- 単体で用いられる場合:「personne(誰も〜ない)」という単語とほぼ同じ意味
- 複数名詞と使われる場合:aucun(s) + des + 複数名詞で「どの〜も…ない」
最後まで読んでいただきありがとうございました!